レアモンデ砦 − [戦いと憩いの広場] | ||
アシュレイ:市街地 南部 へ続く扉を開けようとする 扉の向こう側からローゼンクランツとギルデンスターン登場 |
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ギルデンスターン | シドニーがこのエージェントに 何をさせたがっていたのか 確かめたかったが―― |
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見られた以上、これまでだ。 ローゼンクランツ。 貴様が始末するんだ。 |
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“魔を無力化する”という 貴様の能力を ヤツに見せてやれ! |
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ローゼンクランツ | わかっているよ。 | |
ギルデンスターン:扉の向こうへ消える ローゼンクランツ:準備体操もどきをしながら |
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ローゼンクランツ | …アンタとこうやって 戦うハメになるとはな。 |
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ずーっと戦ってみたいと 思っていたンだ。 |
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アシュレイ | どういう意味だ? | |
ローゼンクランツ | オレは昔からアンタを 知っているンだ。 |
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アシュレイ | !! | |
ローゼンクランツ | アンタがVKPの犬になった きっかけを作ったのはこのオレさ。 |
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そして、オレがこうなったのは アンタのせいなンだぜ。 |
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アシュレイ | なに? | |
ローゼンクランツ | 思い出させてやるよ。 真実をなッ!! |
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【ローゼンクランツと戦闘】 | ||
【倒す=戦闘終了】 | ||
ローゼンクランツ | くそッ!! | SE |
ローゼンクランツ | …記憶を失っても 身体に染み込ンだ殺人技の冴えは 一向に衰えていないってわけか。 |
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アシュレイ | 殺人技だと、何のことだ? | |
ローゼンクランツ | 本当に覚えていないンだな。 VKPの洗脳も大したもンだ…。 |
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ローゼンクランツ | アンタとオレは 同じチームだったンだぜ! |
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アシュレイ | 同じチーム? | |
近衛騎士団の頃を 言っているのか? |
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ローゼンクランツ | 近衛騎士団だって? | |
ローゼンクランツ:座り込み | ||
ローゼンクランツ | …それもニセの記憶さ。 | |
あの夏の日…… | ||
ローゼンクランツ | あの夏の日、 オレもあそこにいたンだぜ。 |
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過去のピクニック風景、しかしアシュレイの足元には母親の死体が横たわり、剣は血に濡れている | 1-23 | |
ローゼンクランツ:父親と子供の死体を検分し | ||
ローゼンクランツ | さすがだぜ、リーダー。 どっちも心臓を一発だ。 |
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アシュレイ:無言 | ||
ローゼンクランツ | …気にするなよ。 | |
アシュレイ:子供の死体の前にひざまづく | ||
ローゼンクランツ | こいつらは運が悪かったンだ。 | |
ローゼンクランツ | 作戦の目撃者はすべて “処理”しなければならない。 それがルールだ。 |
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こんなところに ピクニックに来たのが いけないのさ。 |
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ローゼンクランツ | アンタは正しいンだ。 そうさ、オレたちは 正しいのさ。 |
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国のためだ。 多少の犠牲もしかたねぇ。 |
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アシュレイ:ローゼンクランツに向かい | ||
アシュレイ | 多少の犠牲だと? | |
アシュレイ:立ち上がり | ||
アシュレイ | いったいオレたちは何のために この人たちを殺さなければ ならないっていうんだ! |
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この人たちに 何の罪があると? |
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アシュレイ | こういった家族を 守るためにオレたちが いるんじゃないのか!? |
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アシュレイ:持っていた剣を投げ棄てる | ||
アシュレイ:膝をつく | ||
ローゼンクランツ | どうしたっていうンだ? | |
ローゼンクランツ | まるで牧師の 戯言のようだぜ? |
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アシュレイの視界がぶれ、斜める | ||
ローゼンクランツ | おいッ、どうしたンだ! | |
しっかり、しっかりしろ!! | ||
レアモンデ砦の現実世界 アシュレイ:膝をつき頭を垂れたまま ローゼンクランツ:壁に身をよりかからせ立っている |
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ローゼンクランツ | 今でこそリスクブレイカーは “法の番人”だが以前は違った…。 |
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ローゼンクランツ | 正義の味方には違いないが、 国益を守るためなら何でもやる 極秘任務専門のチームだったのさ。 |
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ときには議会に逆らう反体制派の 幹部の暗殺、敵国内の革命軍に武器を 供与したこともあったな。 |
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ローゼンクランツ | 格好よくいえば“法と秩序を護る聖戦士たち” ってとこだが、ようは議会のゴミ処理係さ。 |
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アシュレイ:頭をもたげローゼンクランツの方に顔を向ける | ||
ローゼンクランツ | アンタは有能な指揮官であり戦士だった。 だが正義感が強すぎたンだ。 |
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そんなアンタの引退を惜しンだ VKPがアンタを拾ったってわけだ。 |
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アシュレイ | おまえは? | |
ローゼンクランツ | オレかい? | |
ローゼンクランツ | アンタ同様、VKPに 拾われたンだがね。 |
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メレンカンプの内偵調査に 関わったときに、この レアモンデのことを知ってな。 |
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仲間になったのさ。 | ||
アシュレイ:立ち上がり | ||
アシュレイ | 法王庁か。 それともメレンカンプか? |
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ローゼンクランツ | 両方さ。 | |
ローゼンクランツ | アンタだけじゃない。 あのチームは本当に地獄だった。 |
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おどし、盗み、殺し、 そのヘンにいる ゴロツキどもとかわらねぇ。 |
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ようは、相手が 人か国かの違いだ。 |
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ローゼンクランツ | アンタは忘れようとした。 他のやつらもそうだ。 |
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気がヘンになったヤツもいたし、 自殺したヤツもいた。 |
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だがな、オレは違う。 利用し、のし上がってやる。 |
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ローゼンクランツ | 知っているだろ? | |
この世界は 一部の特権階級が支配している。 |
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生まれながらに 特権を持ったやつら、 |
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もしくは他人を踏み台にして 財をなした資本家どもだ。 |
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ローゼンクランツ:拳を握り | ||
ローゼンクランツ | オレたちをゲームの駒のように 扱ったヤツラに復讐してやるのさ。 |
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そうさ、そのために 今のオレに必要なのは―― |
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アシュレイ | レアモンデか。 | |
ローゼンクランツ:頷く | ||
アシュレイ | 聖印騎士団もVKPも 狙いはこのレアモンデの力か。 |
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ローゼンクランツ | そうさ。 そして、その鍵を握るのは シドニーただひとり。 |
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…シドニーがいったい何を企ンで アンタに“魔”を感染させて いるのかわからンが―― |
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どっちにしても アイツも終わりだ。 |
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アシュレイ | 聖印騎士団に手を 汚させるつもりか。 |
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ローゼンクランツ | 宗教家なンてハナから 汚れてるもンさ。 |
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地鳴り | ||
アシュレイが気をとられた隙に、ローゼンクランツは扉前まで移動していた | ||
ローゼンクランツ | 次はこうはいかないぜ。 | |
アシュレイ | 負け惜しみだな、 ローゼンクランツ。 |
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ローゼンクランツ | なンとでも言えッ! | |
ローゼンクランツ:扉を向こうに消える | ||
アシュレイ | 人は自分に都合のいい嘘をつく…。 自分自身を救うために……か。 |