3章 王都ルザリア

(ワールドマップから)
event 王都ルザリア(室内)  →記録:ザルバッグとの再会
  ラムザ:執務中のザルバッグの側に立っている 70/2-02
  聖騎士ザルバッグ
「…どうした、座らないのか?
 
 
  聖騎士ザルバッグ
「驚いたぞ。おまえがルザリアに
 来ているとは思わなかった…。
「アルマもここに来ている。
 会っていくといい…。
 
 
  剣士ラムザ
「…兄さん。
 
 
  聖騎士ザルバッグ
「なんだ?
 
 
  剣士ラムザ
「戦いをやめることはできませんか?
 
 
  聖騎士ザルバッグ
「…何をばかなことを!
 
 
  ラムザ:テーブルの前へ進み出て  
  剣士ラムザ
「この戦いにどんな意味があるって
 いうんですか?
「ベオルブ家は王家を守るために
 戦うのではなく、民を守るために
 戦ってきました。
「なのに今は、
 私利私欲のために戦っている…。
 
 
  聖騎士ザルバッグ
「おまえに何がわかるというのだ!
 
 
  剣士ラムザ
「兄さんこそ何もわかっていない!
 
「この争いは誰かが企んだもの!
 ラーグ公とゴルターナ公は
 何者かに利用されているんだ!!
 
  ザルバッグ:書類からラムザの顔に視線を移し  
  聖騎士ザルバッグ
「…利用されているだと?
 いったいおまえは何を言っている?
 
  ラムザ:うつむいて  
  剣士ラムザ
「僕にもよくわからない…。
 
 
  ラムザ:顔を上げ  
  「ただ、ダイスダーグ兄さんが
 ゴルターナ公を摂政にさせないために
 王女誘拐の狂言を仕組んだとき、
「暗殺されるはずだったオヴェリア様を
 ゴルターナ公のもとへ連れ去った
 奴らがいるんです。
「もし、あのとき暗殺されていたら、
 ゴルターナ公は王家に逆らう
 国賊として誅伐されていたでしょう。
 
  ザルバッグ:激しく椅子から立ち上がり  
  聖騎士ザルバッグ
「兄上が王女誘拐の狂言を
 仕組んだだと?
「ラムザッ!
 おまえは、実の兄がそのような謀略を
 用いたというのかッ!
 
  剣士ラムザ
「ザルバッグ兄さんは
 何もご存じないのですかッ!?
 
  聖騎士ザルバッグ
「このたわけ者めッ!!
 
「おまえは肉親を信じることが
 できないのかッ!!
 
「ええいッ!
 ここから立ち去れッ!!
 さっさとイグーロスへ戻るんだッ!!
 
  剣士ラムザ
「兄さん、兄さんこそ
 この僕を信じてはくれないのですか!
 
  聖騎士ザルバッグ
「勝手な行動ばかりとるおまえの
 何を信じろというのだ!
「腹は違えど同じ血を分けた兄弟と思い
 今日まで目をかけてきたが、
 所詮、下賎(げせん)の血は下賎。
「高貴なベオルブの名を継ぐには
 相応しくないということかッ!!
 
 
  剣士ラムザ
「……兄さん。
 
 
  北天騎士団騎士:登場  
  北天騎士団騎士
「たいへんです、将軍閣下!
 
「ドグーラ峠を雷神シドの軍勢に
 突破されたとの知らせが
 たった今、届きましたッ!!
 
  聖騎士ザルバッグ
「なんだとッ!?
 ヤツはベスラではなかったのかッ!
「すぐに軍議を開くッ!
 皆を集めよッ!!
 私も行くッ!!
 
  北天騎士団騎士
「ハッ!
 
 
  北天騎士団騎士、ザルバッグ:部屋から出てゆく  
 
(ルザリアから移動しようとすると発生)
battle 王都ルザリア(ルザリア城裏門)
  ラムザ:裏門を開け、そこから出ていこうとする 67/1-26
  アルマ
「ラムザ兄さん、待って!
 
 
  ラムザ:振り向く
アルマ:裏門内側より登場
 
  剣士ラムザ
「アルマ…。
 
 
  アルマ
「黙って行くなんてひどいじゃない。
 
 
  ラムザ:背を向ける  
  剣士ラムザ
「別れは…苦手なんだよ……。
 
 
  アルマ
「もう戻らないのね…?
 
 
   
  剣士ラムザ
「…ディリータが生きていたんだ。
 
 
  アルマ
「え?
 
 
  剣士ラムザ
「王女誘拐の実行犯の中に
 ディリータがいたんだ。
 
  アルマ
「どういうこと?
 
 
  剣士ラムザ
「…最初は、僕らに復讐するために
 ゴルターナ軍に入ったと思ったけど
「もっと…そう、
 何か厄介な奴らと
 行動を共にしているみたいだ…。
「暗殺されるはずだったオヴェリア様を
 助けたのは、ディリータの背後にいる
 奴らの思惑みたいだ…。
 
  アルマ
「…ダイスダーグ兄さんが
 誘拐を仕組んだのは本当なの?
 
  ラムザ:アルマの方を向き  
  剣士ラムザ
「ああ、本当だよ。
 
「兄さんには兄さんなりの考えが
 あるのだろうけど、
 僕には納得できない……。
 
  アルマ
「ティータは…
 ティータはやっぱり……?
 
  ラムザ:うつむく  
  剣士ラムザ
「ああ…。
 
 
  アルマ:両手で顔を覆う
ラムザ:顔を上げ
 
  剣士ラムザ
「アルマ、よく聞いてくれ。
 
「ディリータの背後にいる奴らが
 何者かはわからない。
 だが、奴らはとても危険だ。
「この戦乱を利用して
 何か邪悪なことを
 成し遂げようとしている…。
 
  アルマ:顔から手を離し  
  アルマ
「…ディリータも荷担しているの?
 
 
  ラムザ:首を横に振る  
  剣士ラムザ
「それはわからない…。
 
「ディリータにはディリータの思惑…
 というか、何か狙いのようなものが
 あるみたいだったけど……。
 
  アルマ:うつむく  
  アルマ
「ラムザ兄さんは
 そうした人たちと戦おうというのね?
 
  剣士ラムザ
「………。
 
 
  アルマ:顔を上げ  
  アルマ
「私も一緒に行くわ。
 
 
  剣士ラムザ
「何を言っているんだ!?
 ダメに決まっているだろ!!
 
  アルマ
「兄さんの言っていることが
 本当だってことを証明したいのよ!
 
  ラムザ:横を向いて数歩進み  
  剣士ラムザ
「ダメだ、ダメだ。
 
 
  アルマ:ラムザの後ろに立ち拳を震わせ  
  アルマ
「私だって、ティータみたいなコを
 出したくないのよッ!!
 
  ラムザ:アルマの方を向き  
  剣士ラムザ
「アルマ……。
 
SE
   
  男の声
「ラムザ・ベオルブだな?
 
 
  ザルモゥたち:登場  
  僧侶らしき男
「我が名はザルモゥ・ルスナーダ!
 異端審問官である!
「ドラクロワ枢機卿殺害、
 及び邪教崇拝の容疑により、
 異端審問会への出頭を命ずる!
「このままおとなしく我々に従え!
 抵抗する場合は、“異端者”として
 この場で処刑を執行するッ!
 
  剣士ラムザ
「異端審問官!!
 
6/2-05
  アルマ
「逃げて! 兄さん!!
 
 
  異端審問官ザルモゥ
「そうはさせん!
 行けッ! “異端者”を殺せッ!!
 
【勝利条件:異端審問官ザルモゥを倒せ!】  
ザルモゥAT
ザルモゥHP=約70%以下
…………条件(1)
 
  異端審問官ザルモゥ
「我々に刃向かうということは
 神を冒涜する行為に等しい!
「今からでも遅くはない!
 悔い改めよ!!
 さすれば命だけは助けよう!!
 
  剣士ラムザ
「なぜ、僕が“異端者”なんだ!!
 僕は何もしていないッ!
 
  異端審問官ザルモゥ
「シラをきるつもりかッ!
 
「聖石を邪神に捧げるために
 ドラクロワ枢機卿を殺害し、
 聖石を奪ったのは貴様であろう!
 
  剣士ラムザ
「言いがかりも甚だしい!
 
「そもそも聖石は伝説と違い
 邪悪な力を有する“魔石”だった!
 
「しかも、枢機卿は
 その邪悪な力によって伝説の悪魔、
 ルカヴィになっていたんだぞ!!
 
  異端審問官ザルモゥ
「この期に及んで、枢機卿の名誉まで
 傷つけようというのか!
「なんと嘆かわしい!
 ベオルブの名が泣くぞ!!
 
 
条件(1)をクリア
アルマAT
ラムザHP=1以上
 
  アルマ
「兄さん! 早く逃げてッ!!
 
「異端審問官に連れていかれた者は
 絶対に帰ってこれない!!
 早く、早く逃げてッ!!
 
  剣士ラムザ
「アルマこそ逃げるんだ!!
 
「このままでは、おまえまで
 “異端者”の烙印を押されてしまう!
 そうなる前に早く逃げるんだ!
 
  アルマ
「そんなことできるわけないじゃない!
 兄さんを置いて一人で逃げるなんて!
 
ザルモゥHP=約20%以下  
  異端審問官ザルモゥ
「神をも畏れぬ“異端者”めッ!!
 この借りは必ず返すぞッ!!
 
  ザルモゥたち:逃走  
【戦闘終了】 43/1-13
 
(引き続き)
event 王都ルザリア(ルザリア城裏門)  →記録:“異端者”として
  アルマ
「大丈夫、兄さん?
 
66/1-36
  剣士ラムザ
「ああ…。お互い大丈夫なようだな。
 
「それにしてもあの審問官、
 どこで聖石のことを聞きつけたんだ?
 
「まさか…、ディリータの背後にいる
 奴らとはグレバドス教会なのでは…?
 
「でも、なぜ教会が…?
 
 
 
  アルマ
「兄さん、聖石って、
 あの伝説に登場する聖石のこと?
「聖石って実在するものなの?
 だとしたら、私、見たことが
 あるかもしれない……。
 
  剣士ラムザ
「なんだって!?
 いったいどこで?
 
  アルマ
「その前に、私も一緒に
 連れていくって約束して!
 
  ラムザ:アルマに背を向け  
  剣士ラムザ
「まだ言っているのか。
 今みたいな目に遭うんだぞ!
「絶対に連れていくことはできない!
 
 
 
  アルマ:ラムザに背を向け腕組みをして  
  アルマ
「じゃ、私も教えてあげない!
 
 
  ラムザ:アルマの方を向き  
  剣士ラムザ
「子供みたいなことを言うなよ。
 命を失うかもしれないんだぞ!
 
  アルマ:ラムザの方を向き  
  アルマ
「もう遅いかもね。
 だって異端審問官に逆らったのよ。
「きっと私も“異端者”だわ。
 兄さんと同じように
 追われる身ね。
「そうなったら、ダイスダーグ兄さんは
 ベオルブ家を守るために
 私を見捨てるかもしれない…。
 
  剣士ラムザ
「たしかに、ダイスダーグ兄さんなら
 やりかねないな…。
「いや、ダメだ。
 危険すぎる!
 
「理由をザルバッグ兄さんに説明して
 教会の許しをもらうんだ!
 
 
  アルマ
「私が見たのはオーボンヌ修道院よ。
 
「そう、たしか…処女宮の紋章が
 刻まれたクリスタルだったわ。
 
 
  剣士ラムザ
「ヴァルゴだ……。
 
「奴らの手に渡る前に……。
 
 
「ありがとう、話してくれて。
 さあ、おまえはザルバッグ兄さんの
 ところへ戻るんだ!
 
  アルマ
「どうやってオーボンヌ修道院に
 入るつもり?
「兄さんは“異端者”なのよ。
 グレバドス教の修道院に
 入れるわけないじゃない!
 
  ラムザ:うなだれる  
  剣士ラムザ
「う……。
 
 
  アルマ
「ね? 私が必要でしょ?
 
 
  ラムザ:顔を上げ、アルマへにじり寄り  
  剣士ラムザ
「いいか、オーボンヌ修道院までだぞ。
 その後は必ず戻るんだ。
 
  アルマ
「…いいわ。
 
 
  剣士ラムザ
「絶対だぞ!