2章 城塞都市ザランダ

(ワールドマップから)
battle 城塞都市ザランダ
  若者(ムスタディオ):敵から逃げようとするが追いつめられる 76/1-32
  剣士
「どこへも逃げられんぞ!
 命が惜しければおとなしく渡すんだ!
 
  若者
「何を渡せっていうんだ?
 オレには何のことだかさっぱり…。
 
  剣士
「しらばっくれるんじゃない!
 ムスタディオ!
「自分の親父がどうなってもいいのか?
 素直に『聖石』を渡すんだ。
 渡せば親父を解放してやろう。
「…よし、捕らえるんだ!
 
 
 
  ムスタディオ:城壁の上へ逃げる  
  ムスタディオと呼ばれた若者
「ルードヴィッヒのヤローに
 言っておけ!
「親父に指一本でも触れてみろ!
 『聖石』は二度と
 手に入らないことになるってなッ!!
 
  騎士アグリアス
「もめ事か? あの若者が
 誰かに追われているようだが…?
 
  剣士ラムザ
 1.関わりたくはないが…。
 2.放っておけないな!
 



1を選択
 
  剣士ラムザ
「関わりたくはないが、
 見過ごすこともできない。
「彼を助けよう!
 
 
 
  (自軍ユニットのBraveが5上昇)  
【勝利条件:すべての敵を倒せ!】  



2を選択
 
  剣士ラムザ
「このままでは彼はやられてしまう!
 放っておけないな!
「彼を助けよう!
 
 
 
  (自軍ユニットのBraveが10上昇)  
【勝利条件:機工士ムスタディオを救助せよ】  



1を選択
ムスタディオHP=0
 
  機工士ムスタディオ
「せ、聖石を…
 やつらに渡しては…ダメだ……。
 
2を選択
ムスタディオHP=0
 
  機工士ムスタディオ
「すまない…、親父……。
 
 
  ゲームオーバー 50/1-33
すべての敵を倒す  
  剣士ラムザ
「大丈夫かい?
 
 
  機工士ムスタディオ
「ああ、なんとかな。
 ありがとう。助かったよ。
 
【戦闘終了】 43/1-13
 
(引き続き)
event 城塞都市ザランダ(室内)  →記録:機工士
  ムスタディオ、ラムザ、アグリアスの三人がいる 57/1-40
  機工士ムスタディオ
「…やつらはバート商会に雇われた
 ごろつきどもさ。
 
  騎士アグリアス
「バート商会?
 貿易商として有名なあのバート商会?
 
  機工士ムスタディオ
「知っているのか?
 だが、ただの貿易商じゃないぜ。
「裏では阿片の密輸から奴隷の売買まで
 悪どいことを手広くやっている
 犯罪組織なのさ、バート商会は。
 
  剣士ラムザ
「そんな奴らに
 何故、追われていたんだい?
 
  機工士ムスタディオ
「…オレたちがなんで機工士って
 呼ばれてるか知っているかい?
 
  ラムザ:首を横に振る  
  騎士アグリアス
「機工都市ゴーグの地下には“失われた
 文明”が遺されているそうだな…。
「聖アジョラがまだこの世にいた時代、
 空には無数の飛空艇が浮かび、街には
 機械仕掛けの人間がいたという。
「しかし、時代の流れと共にそうした
 技術は失われ、今では本当にそんな
 技術があったのかどうかすら不明だ。
 
  機工士ムスタディオ
「でも、そうした文明があったのは
 確かなんだよ。
「ゴーグの地下には飛空艇の残骸や
 得体の知れない機械の破片が
 たくさん埋まっているんだ。
「オレたち機工士はそうした
 “過去の遺産”を復元しようと
 している技術者なのさ。
 
  剣士ラムザ
「さっきの戦いで、きみが使った
 そのヘンなモノが機械なのか?
 
  機工士ムスタディオ
「ああ、これかい?
 
 
  ムスタディオ:銃を取り出しいじってみせる  
  「これは『銃』と呼ばれているモノで、
 火薬を使って金属の『弾』を飛ばし
 相手をやっつける武器なんだ。
「こんなのは一番シンプルなもので
 昔は『魔法』をつめて打ち出すことも
 できたらしい…。
 
  剣士ラムザ
「ふ〜ん…。
 
 
  ムスタディオ:銃をしまう  
  騎士アグリアス
「おまえがバート商会に
 追われている理由はなんだ?
 
  機工士ムスタディオ
「…あんたたちはドラクロワ枢機卿に
 会いに行くと言っていたな。
「枢機卿は五十年戦争の英雄だ。
 ライオネルの人間は今でも枢機卿を
 英雄として尊敬している…。
「オレの親父も同じだ。
 この混乱した畏国をまとめられるのは
 枢機卿だけだって話している。
「枢機卿だったらあんたたちの頼みを
 聞き届けてくださることだろう。
 お姫さまはもう安心さ。
 
  騎士アグリアス
「…何が言いたい?
 
 
  機工士ムスタディオ
「一緒に連れていってくれないか?
 オレも枢機卿に会いたいんだ。
 
  騎士アグリアス
「何故だ?
 
 
  機工士ムスタディオ
「親父を助けるためだ!
 
「バート商会に囚われた親父を
 助けるには枢機卿のお力を
 借りるしかないんだ!
「でも、ただの機工士のオレなんかに
 枢機卿は会ってくれないだろ?
 お願いだ。連れていってくれ!
 
  騎士アグリアス
「だから、おまえが追われている理由は
 なんだと聞いている!
 
  ムスタディオ:うつむき、しばし後  
  機工士ムスタディオ
「…今は話すことができない。
 
 
  騎士アグリアス
「では、ダメだ。おまえを
 連れていくことはできない。
 
  ムスタディオ:頭を上げアグリアスに対し  
  機工士ムスタディオ
「お願いだ! オレを信用してくれ!
 枢機卿に会わなきゃいけないんだ!
 
  オヴェリア:扉が開き登場
アグリアス、ラムザ:跪く
 
  王女オヴェリア
「わかりました。
 一緒に参りましょう。
 
  機工士ムスタディオ
「ホントかい?
 ありがとう、お姫さま!
 
  騎士アグリアス
「王女の御前ぞ!
 
 
  ムスタディオ:跪く  
  王女オヴェリア
「よいのです。
 さあ、面を上げてください。
 
  三人:立ち上がる  
  騎士アグリアス
「わかった。
 おまえを信用しよう。
 
 
(ワールドマップ・ザランダから移動しようとすると発生)
event 城塞都市ザランダ(屋外)  →記録:オヴェリアの不安
  騎士アグリアス
「オヴェリア様、ご覧になられますか?
 あの山の向こうがライオネル城です。
62/1-36
  王女オヴェリア
「この城塞からは、まだ遠いのね…。
 
「ドラクロワ枢機卿は本当に私たちを
 助けてくれるのかしら…?
 
 
  騎士アグリアス
「枢機卿殿は王家に対する忠誠心が
 とても高いお方と聞いております。
「それに、今のところ
 ラーグ公とゴルターナ公の政争に対し
 中立の立場をとっておいでとか。
「オヴェリア様をどちらかに
 引き渡すような不義は
 なさらないでしょう。
 
  王女オヴェリア
「そうだとよいのだけれど……。
 
 
  オヴェリア:近くの木のそばに行き、葉をむしる  
  騎士アグリアス
「それに枢機卿殿は
 グレバドス教会の信望も厚く、
「枢機卿の願いなら
 教会側もオヴェリア様を
 受け入れてくれましょう。
 
  王女オヴェリア
「…王女になど、
 生まれてこなければよかった。
 
  オヴェリア:葉を捨てる  
  騎士アグリアス
「オヴェリア様…。
 
 
  ラムザ:二人の後方より登場
アグリアスとオヴェリアの背後にある城壁の前で立ち止まる
 
  王女オヴェリア
「私は修道院の壁しか知らない…。
 塀で囲まれた空しか外を知らない。
「アグリアスは知らないと思うけど、
 私は、オーボンヌ修道院へ行く前は
 他の修道院にいたの。
「亡き国王の養女に迎えられたと
 聞いたときも、その後も、
 ずっと修道院で暮らしていたのよ。
「ううん、それがイヤだって
 言っているんじゃないわ。
 ただ…。
 
  オヴェリア:再度、葉をむしる  
  「ただ、私が王女であるばかりに
 私のために死んでゆく人たちがいる。
 それがとてもつらいの…。
 
  騎士アグリアス
「オヴェリア様がご自分を責めることは
 ございません。
「オヴェリア様のせいではなく
 オヴェリア様を利用しようとしている
 奴らが悪いのです。
 
  オヴェリア:葉を捨てる  
  王女オヴェリア
「オーボンヌ修道院で
 知り合ったコがいるの。
「彼女も生まれてからずっと
 修道院で暮らしているって
 言ってたわ。
「同じような境遇だねって
 二人でよく笑ってたの。
 ふふふ、おかしいでしょ。
 
  オヴェリア:再々度、葉をむしる  
  騎士アグリアス
「ベオルブ家の令嬢のアルマ様ですね。
 
 
  ラムザ:アグリアスの言葉に反応する  
  王女オヴェリア
「私のたったひとりの友だち…。
 
「…ドラクロワ枢機卿は
 私を利用したりしないかしら?
 
 
  騎士アグリアス
「…………。
 
 
   
  ムスタディオの声
「ラムザッ!
 どこだ? そろそろ出発するぞ!
 
  ラムザ、アグリアス:ムスタディオの声のした方角(ラムザの背後)を向く  
  ムスタディオ:登場  
  機工士ムスタディオ
「こんなところで何やってんだ?
 
 
  ラムザ:ムスタディオに対し人差し指を口元にあて「静かに」と示す  
  騎士アグリアス
「どうだったか?
 
 
  機工士ムスタディオ
「大丈夫。今のところ北天騎士団が
 この街に来た様子はない。
 
  オヴェリア:草笛を吹く
ラムザ:オヴェリアのもとへ行く
 
  王女オヴェリア
「以前、友だちが教えてくれたんだけど
 なかなか上手くいかないわ。
 
  ラムザ:草笛を吹く  
  剣士ラムザ
「こうするんですよ。
 
 
  王女オヴェリア
「こう?
 
 
  オヴェリア:再度鳴らす  
  王女オヴェリア
「あ、鳴ったわ。
 
 
  二人:草笛を鳴らす