(引き続き) | ||
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英雄王ディリータの名が 歴史に初めて登場するのは 獅子戦争勃発の1年前… 五十年戦争の敗北は 戦地より帰還した騎士たちの職を奪い、 王家や貴族に対する忠誠心を放棄させ 盗賊に身をやつす者、 王家に対して謀反を企てる者など 大量の凶賊や逆賊を生み出した… そのため、当時のイヴァリースは 強盗や殺人が日常茶飯事に起きるほど 治安が乱れており 幾人もの英雄や魔道師を輩出した ここ、ガリランドの町もまた 例外ではなかった… |
53/1-10 | |
持たざる者 CHAPER 1 THE MEAGER |
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ガリランド王立士官アカデミー | ||
士官候補生たち:雑談風景 | ||
士官候補生 「…昨夜もイグーロス行きの荷馬車が やられたんだとさ。 |
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士官候補生 「それも、骸旅団(むくろりょだん)の 仕業なのかしら…? |
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剣士ラムザ 「これから何が始まるんだろう? 知らないか、ディリータ? |
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剣士ディリータ 「いや…。 ただ、ある程度の想像はつくが…。 |
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剣士ラムザ 「というと? |
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剣士ディリータ 「ラーグ公がこの町へおいでになる。 |
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剣士ラムザ 「ラーグ公が…? 何故? |
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剣士ディリータ 「ラーグ公だけじゃない。ランベリーの 領主・エルムドア侯爵もだ。 |
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剣士ラムザ 「それは初耳だ。 …公式訪問じゃないな。 |
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剣士ディリータ 「今のイヴァリースはどこもかしこも “危険地帯”ばかりだ。 「騎士団は八面六臂(はちめんろっぴ) の大活躍だが、 実際には人手が足りない…。 |
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剣士ラムザ 「で、僕たち士官候補生ってわけか。 |
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「一同、整列ッ! |
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騎士登場、そのまま壇上に立つ 士官候補生たち:整列 |
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北天騎士団騎士 「士官候補生の諸君、任務である! 「諸君らも知っているとは思うが、 昨今、このガリオンヌの地には野蛮 極まりない輩どもが急増している。 「中でも、骸旅団(むくろりょだん)は 王家に仇なす不忠の者ども。 見過ごすことのできぬ盗賊どもだ。 「我々北天騎士団は、君命により 骸旅団せん滅作戦を開始する。 この作戦は大規模な作戦である。 「北天騎士団に限らず、イグーロス城に 駐留するラーグ閣下の近衛騎士団など 多くの騎士団が参加する作戦だ。 「諸君らの任務は後方支援である。 具体的には、手薄となるイグーロスへ 赴き、警備の任についてもらいたい。 |
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女騎士:奥から登場、壇上の騎士に耳打ちし、退場 | ||
北天騎士団騎士 「士官候補生の諸君、 装備を固め、剣を手にとるがいい! 「我々北天騎士団によって撃砕された 盗賊団の一味がこの町へ逃げ込もうと しているとの連絡を受けた。 「我々はこれより 町に潜入する奴等の掃討を開始する! 諸君らも同行したまえ! 「これはせん滅作戦の前哨戦である! 以上だ! ただちに準備にかかれッ!! |
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(セーブをはさんで引き続き) | ||
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盗賊 「なんだ、ガキどもじゃねぇか! くくッ、ツイてるぜ! 「いいか、野郎ども。 このガキどもを倒せばいいんだ! そうすりゃ逃げることができるぞ! 「気にするこたぁねぇ! 一人残らず殺っちまうぞッ!! |
3/1-42 | |
【勝利条件:すべての敵を倒せ!】 | ||
▼ ラムザAT | ||
剣士ディリータ 「ラムザ、気をつけろ! むやみに前に突っ込むなよ! |
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剣士ラムザ 「侮るな、ディリータ! 僕だってベオルブ家の一員だッ!! |
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盗賊 「ベオルブ家だと!? あの“ベオルブ”の名を継ぐ者か! 「そうか、おまえたちは 士官アカデミーの候補生たちか! ふんッ、貴族のくそガキどもがッ!! |
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剣士ラムザ 「大人しく投降しろッ! さもなくば、 ここで朽ち果てることになるぞッ!! |
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盗賊 「おまえたち、ひよっこどもに 何ができるというんだ! 「おまえたち苦労知らずのガキどもに オレたちを倒せるものかッ!! |
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▼ すべての敵を倒す | ||
剣士ラムザ 「盗賊などという愚かな行為を 何故、続けるんだ…? 「真面目に働いていれば、こんな風に 命を失うこともないだろうに…。 |
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【戦闘終了】 | 43/1-13 | |
(ワールドマップ・魔法都市ガリランドから移動しようとすると発生) | ||
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騎士として最高位の称号 “天騎士”を戴く偉大なる勇者 バルバネス・ベオルブは その日、 最期の時を迎えようとしていた… |
73/1-14 | |
五十年戦争末期、ベオルブ家にて | ||
ダイスダーグ、ザルバッグ、アルマ:バルバネスの寝台の周りを囲んでいる | ||
天騎士バルバネス 「戦況は……どうか……? |
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聖騎士ザルバッグ 「我が北天騎士団の奮迅の働きにより ランベリーを奪還いたしました。 「鴎国軍がゼルテニアから撤退するのも 時間の問題でしょう。 すべては順調です。ご心配なく。 |
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ダイスダーグ卿 「ラナード王子の側近・レナリオ伯に 送った密使が戻って参りました。 「父上のご提案に レナリオ伯も同意するそうです。 |
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天騎士バルバネス 「そうか…、ならばよい…… これで……長き戦いも……終わる…。 |
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アルマ 「お父さま……。 |
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アルマ:うつむく | ||
天騎士バルバネス 「よいよい……泣くな…娘よ……。 |
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アルマ:手で顔を覆う | ||
聖騎士ザルバッグ 「ラムザはどこだ…? こんなときに…! |
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天騎士バルバネス 「ダイスダーグ、ザルバッグ… わしの自慢の息子たちよ…。 「ラムザを頼む…。 おまえたちとは……腹が違うが…… わしの血を分けた息子だ……。 |
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足音とともに扉が開き、ラムザ登場 ラムザ:バルバネスの枕元に立つ |
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ラムザ 「父上ッ!! |
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ダイスダーグ卿 「…騒々しいぞ。 |
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天騎士バルバネス 「よく来てくれたな…… よく…顔を見せてくれ……。 |
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ラムザ 「父上……。 |
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天騎士バルバネス 「久しぶりだな…… いい面構えになったぞ…… 「学校はどうだ……? 春からは……アカデミーだな……。 |
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ラムザ:バルバネスの手を握る | ||
ラムザ 「…………。 |
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天騎士バルバネス 「よいか、ラムザ……。 「我がベオルブ家は……代々王家に…… 仕える武門の棟梁…。 騎士の魂は我らと共にある…。 「ベオルブの名に恥じぬ騎士になれ…。 不正を許すな…。 人として正しき道を歩め…。 「おまえはおまえの信じる道を…… 歩むのだ…。それが…… ベオルブの名が示す真の騎士道だ…。 |
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ラムザ 「はい、父上…。 |
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天騎士バルバネス 「ディリータはいい子だ。身分は違うが おまえの片腕として役に立とう…。 「士官アカデミーへの…編入の手続きを とっておいた…。ふふふ…、 学長は目を丸くしていたがな……。 「おまえに生涯仕える味方となろう…。 仲良くな……。 |
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ラムザ 「は、はい……、父上………。 |
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バルバネス:ラムザを引き寄せ | ||
天騎士バルバネス 「アルマを頼んだぞ………。 |
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バルバネス:腕を落とす | ||
天騎士バルバネス 「兄たちに負けぬ騎士になれよ… ラムザ……。 |