4章 ベッド砂漠

(ワールドマップから)
battle ベッド砂漠
  神殿騎士バルク
「…全部、バラまいたな。
 
「うむ、なかなかいい風だ。
 これなら半日は滞空しているだろう。
 十分だ。
16/2-07
  ラムザたちの足音  
  神殿騎士バルク
「…おやおや、こんなところで
 貴様に出会うとはな。
 
  剣士ラムザ
「神殿騎士団がこんなところで
 何をしているんだ?
「バラまいた…って言っていたな。
 いったい何をバラまいたんだ!?
 
 
  神殿騎士バルク
「知りたいか…?
 
「まあ、いいだろう、教えてやる。
 今さら知ったところで
 貴様には何もできないからな。
 
  剣士ラムザ
「言えッ!
 何をバラまいたっていうんだッ!!
 
  神殿騎士バルク
「これさ…!
 
 
  バルク:毒玉をラムザたちの前に投げる
ラムザたち:毒に感染(ステータス変化)
 
  剣士ラムザ
「…毒かッ!!
 
 
  神殿騎士バルク
「そうさ。粉末状の毒を北天騎士団の
 陣地に風に乗せて散布したのさ。
「吸引した兵たちは、死にこそしないが
 体調を崩して、
 まともに戦えなくなるだろう!
 
  剣士ラムザ
「ゴルターナ公を勝たせるのが
 教皇の意志ではないはず!
 
  神殿騎士バルク
「そのとおりだ。
 
「北天騎士団がまともに戦えなくなると
 すれば、南天騎士団はせん滅のために
 ほとんどの兵を要塞から出すはず。
「その隙に、ゴルターナ公と
 オルランドゥ伯を暗殺するのさ。
 
「もちろん、混乱に乗じてラーグ公を
 討つ手筈も整っている。
 
「毒による混乱のおかげで
 ラーグ公を暗殺する方が
 簡単だろうな。
 
  剣士ラムザ
「なんてことを…!!
 
 
  神殿騎士バルク
「喜んだらどうだ?
 戦争は終わるんだぜ!
「これからは、オレたちが
 権力の中枢に立つんだ!
 …民衆もそれを望んでいるぜ!
「貴様のような貴族どもに支配される
 王国なんぞ、もうご免だってな…。
 
 
  剣士ラムザ
「そんなことはさせない!
 僕が別の方法で戦いを止めてみせる!
 
  神殿騎士バルク
「そう言うと思ったぜ!
 
 
【勝利条件:神殿騎士バルクを倒せ!】  
バルクAT
バルクHP=約75%以下
ラムザHP=1以上
 
  神殿騎士バルク
「貴様はこの戦いをやめさせた後、
 どうするつもりなんだ?
「この腐ったイヴァリースを
 どうやって浄化するつもりなんだ?
 
「貴様だってわかっているはずだ。
 腐った部分を切り捨てない限り、
 同じことの繰り返しだってな。
 
  剣士ラムザ
「切り捨てることが
 唯一の解決策だというのか!
「皆が皆、腐っているわけじゃない!
 そうじゃない人だって
 たくさんいるんだ!
「争いを起こさなくたって
 どこかに解決策があるはずだ!
 
 
  神殿騎士バルク
「解決策なんぞあるものか!
 
「貴様たち貴族がいる限り、
 オレたちは“搾取される側”で
 いなけりゃならない!
「だがな、人間が二人いたら
 “対等”なんて関係はないんだ!
 片方は“搾取される側”なんだよ。
「だったら、オレは
 “搾取する側”にまわってやる!
 貴様たちをけ落としてなッ!
「そのくらいの“権利”は
 オレにだってあるだろ?
 
 
  剣士ラムザ
「それこそ、同じことの
 繰り返しじゃないかッ!
「自分さえよければいいのか?
 いつか、同じような考えの人間に
 滅ぼされることになるぞ!
 
  神殿騎士バルク
「きれいごとばかり言いやがって、
 この偽善者めッ!!
 
バルクHP=0  
  神殿騎士バルク
「くそッ! オレは…こんなところで…
 死ぬ男じゃ…ないはず…だ……
 
  バルク:絶命  
  剣士ラムザ
「急がなければ……。
 
 
【戦闘終了】 43/1-13
 
(引き続き)
event ベスラ要塞  →記録:囚われた雷神シド
  オルランドゥ伯:南天騎士団騎士たちに取り囲まれている 55/1-27
  オルランドゥ伯
「どういうことだ?
 謀反の容疑だと?
 
  南天騎士団騎士
「…お願いいたします。
 おとなしく命令に従ってください。
 
  オルランドゥ伯
「ばかな。何故、この私が謀反などを
 起こさねばならんのだ!?
 
  ゴルターナ公:登場、オルランドゥ伯の前に立つ
南天騎士団騎士たち:跪く
 
  ゴルターナ公
「…残念だよ、シド。
 貴公が謀反を企てるとはな…。
 
  オルランドゥ伯
「本気でおっしゃっておいでか?
 …謀反など考えたこともありませぬ。
 
  ゴルターナ公:オルランドゥ伯から少し離れた場所に歩を進め、彼を見据える  
  ゴルターナ公
「証拠があるのだよ。
 
「貴公が密かに教会と接触して、
 私を失脚させようと働きかけている
 そうじゃないか。
 
  オルランドゥ伯
「ばかな!!
 いったい誰がそんな嘘を!!
 
  ゴルターナ公
「まだ、シラを切るのかね。
 
「貴公の裏切りをお嘆きになった
 教皇猊下がわざわざ知らせを
 くださったのだ。
 
  オルランドゥ伯
「閣下! それは教皇の陰謀ですぞ!
 
 
  ゴルターナ公
「陰謀だと?
 …なんと畏れ多いことを。
「それこそ、証拠でもあるのか?
 
 
 
  オルランドゥ伯
「閣下にお仕えして二十数年…。
 その私を信用していただけないとは。
 
  ゴルターナ公:オルランドゥ伯に背を向け  
  ゴルターナ公
「…たしかに、わしは貴公の
 騎士団がなければ戦争もできん。
「本当に残念だよ、シド…。
 
 
 
  ゴルターナ公:再び振り返りオルランドゥ伯の周囲にいる南天騎士団に対し  
  「連れて行けッ!!
 
 
 
  オルランドゥ伯:南天騎士団騎士たちに連行され退場
入れ替わりに
ディリータ、バルマウフラ:登場、跪く
 
  騎士ディリータ
「閣下、お呼びでございますか。
 
 
  ゴルターナ公
「引き続き、ミュロンドとの連絡を
 取り合うようにしてくれ。
「教皇の詔勅(しょうちょく)さえ
 手に入れば、ラーグを失脚させること
 など赤子の手をひねるようなもの…。
 
  騎士ディリータ
「教皇猊下のご意志はすでに決まって
 おいでです。ご安心を。
 
  ゴルターナ公
「うむ、大儀であった。
 
「それと、南天騎士団の指揮権を
 貴公に与えようと思う。
 今日から貴公は聖騎士だ。
 
  ディリータ:顔を上げ  
  騎士ディリータ
「ありがたき幸せ!
 
 
  ゴルターナ公
「うむ、頼んだぞ、ディリータ。
 貴公だけが頼りだ。
 
  騎士ディリータ
「お任せください。