羽虫の森 − [大自然の支配に挑んだ広場] | ||
シドニーとグリッソムが対峙している グリッソム:全身より流血、立っているのがやっとの状態 |
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シドニー | やめろ、貴様には無理だ。 | |
グリッソム | 私にも…召喚は可能なはず。 あなただけの能力ではないのですよ!! |
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グリッソム | エルケス・サルマ・ロン・サモータ。 ディアラス・フル・ゲンド・ゲルダモーダ。 |
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シドニー:一歩踏みだし | ||
シドニー | 力不足だと言っている! | |
グリッソム:召喚の詠唱を続ける | ||
グリッソム | 太古に眠りし邪悪なる闇の騎士よ、 血塗られた五芒の輝きをその身体に刻み… |
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グリッソム:召喚の魔法陣が消え、吐血する | ||
グリッソム | ば、ばかな……。 | |
グリッソム:うつぶせに倒れ伏す | ||
シドニー | 非力なのだよ。 あの程度の魔力で“魔”を 支配できるはずもない…。 |
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限界を超えた魔法など 使えるものか。 |
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シドニー:離れたところに立っていたアシュレイにゆっくり顔を向け | ||
シドニー | “魔”に喰われてしまったのだ。 | |
グリッソム | ……侮らないで欲しい… …ものですね。 |
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シドニー:素早く振り返る グリッソム:片膝をついて |
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グリッソム | …太古に眠りし邪悪なる闇の…騎士よ、 血塗られた……五芒の輝きを…その身体に刻み 我が血肉を以てしもべとして導かん…。 |
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ゾルダ・ナザム・ソン・メダーダ! | ||
グリッソム:ダーククルセイダー召喚 グリッソム:立ち上がる |
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グリッソム:自分の両手を見て | 1-09 | |
グリッソム | 不思議ですね……。 身体中に“力”が みなぎっていますよ……。 |
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グリッソム:アシュレイに視線を移し | ||
兄の仇を討たせて もらいましょうか。 |
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【グリッソム・ダーククルセイダーと戦闘】 (シドニーも戦闘に参加) |
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▼ シドニーを先に倒した場合 | ||
シドニー | 裏目に出たか! | |
シドニー:消える | ||
▼ グリッソムを倒す | ||
グリッソム | ……か、……神よ。 | |
グリッソム:激しく吐血し、倒れる | ||
【グリッソム・ダーククルセイダーを倒す=戦闘終了】 | 2-20 | |
シドニー:アシュレイの側を通りすぎ振り返って | SE | |
シドニー | ふむ……、 嫌なにおいがする。 何のにおいだ? |
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ローゼンクランツと 会ったのか? |
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アシュレイ | レアモンデは“魔”を手に入れる ための“牧場”だと聞いた。 |
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シドニー:うつむき、しばし沈黙 シドニー:再びアシュレイに顔を向けて |
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シドニー | どう思う? | |
アシュレイ:グリッソムの死体を見ながら | ||
アシュレイ | これだけ不可思議なものを 見せられたんだ。 |
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シドニー | “魔”の存在だけは 信じるということか。 |
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つまり、目に見えないものは 信じないということだな。 |
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頭の堅いお役人だぜ。 | ||
アシュレイ:シドニーを見据え | ||
アシュレイ | 根拠がない。 | |
街を崩壊させるほどの地震を 人為的に起こせるとでも? |
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何千人もの住民の命を犠牲にして、 こんな“牧場”を作ったのが 議会や法王庁だと言うのか? |
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シドニー | 聞いてみればいい。 | |
アシュレイ | 聞く? | |
シドニー:右手を水平に動かし | ||
シドニー | 犠牲になった“証人”にさ。 | |
アシュレイ:意味がわからないといった表情 | ||
シドニー:アシュレイに背を向け | ||
シドニー | すばらしい成長ぶりだ。 さすがは危険請負人…、 |
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いや、暗殺者として 鍛えられた結果か。 |
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アシュレイ | …何のことだ。 | |
シドニー:振り返り、両手を広げ | ||
シドニー | 思い出せ、ライオット。 | |
シドニー:右手をアシュレイの前に突き出す | ||
以前見せられたピクニック風景 親子三人から離れた場所にアシュレイは立っている |
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アシュレイ:顔をそむける | ||
アシュレイ | …お願いだ、やめてくれ。 | |
シドニー:アシュレイの隣に立っている | ||
シドニー | 逃げるな、ライオット。 自分の目で確かめろ。 |
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親子の会話 | ||
マーゴ | パパ、お水が飲みたい。 | |
アシュレイ(父親) | マーゴ、おまえも ワインを飲むか? |
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ティア | ちょっと待っててね。 今、お水を汲んでくるわ。 |
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ティア:立ち上がる | ||
ティアとアシュレイ(父親):軽く接吻 | ||
ティア | マーゴにワインなんか 飲ませないでね。 |
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ティア:その場を離れる マーゴ:アシュレイ(父親)の脇に座る |
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アシュレイ(父親) | ワインは美味しいぞ。 | |
マーゴ | ホント? | |
マーゴ:ふと視線を父親の後方の母親へ移す アシュレイ(父親):つられて振り返る |
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ティア:野盗に襲われ斬られる | ||
ティアを斬った野盗はアシュレイ自身の姿 | ||
アシュレイ:野盗(自分自身)の隣に立っている | ||
アシュレイ | これは!? | |
シドニー | これが“真実”だ。 | |
シドニー:少し離れた場所から父子の死体をも示す | ||
アシュレイ | ばかなッ!! まやかしだ!! |
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シドニー | 疑うのか? このオレを? |
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シドニー:アシュレイの背後に立っている | ||
シドニー | おまえの記憶は偽りだ。 | |
VKPによって後から刷り込まれた ニセの記憶なのだ。 |
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アシュレイ:片膝をつき | ||
アシュレイ | 嘘だーッ!! | |
アシュレイ:片膝をつき、激しく動揺している | 1-23 | |
アシュレイ | 嘘だ…。 | |
シドニー | 近衛騎士団のエリートだったおまえは、 妻子を失ったことをきっかけに VKPのリスクブレイカーとなった……。 |
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しかし、それは偽りの記憶だ! | ||
暗殺や破壊工作を任務とする特殊部隊の 一員だったおまえは、とある作戦で ターゲットと異なる家族を殺害してしまった…。 |
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国家や正義という大義のもとであれば いとも簡単に生命を奪えるおまえが 罪のない善良な一家を死に追いやったのだ。 |
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アシュレイ:かぶりを振り、顔を上げ | ||
アシュレイ | バカな! | |
シドニー:人差し指で頭を指しながら | ||
シドニー | VKPはおまえの罪悪感を 法に対する服従へと変えるために 人格変更、つまり“洗脳”を行った……。 |
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シドニー | 妻子を失った悲しみは 犯罪に対する怒りとなる。 |
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それがおまえの行動原理だが、 その怒りはおまえ自身に 向けられるべきものなのだ。 |
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アシュレイ | 嘘だッ! | |
シドニー | 嘘なものか。 | |
おまえがふるう技の数々こそが その確かな証拠ではないか? |
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特殊部隊で取得した“殺人技”は レアモンデの秘術ではないぞ。 |
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アシュレイ | やめろーーーーッ!! | |
アシュレイ:シドニーに殴りかかる シドニー:姿を消す アシュレイ:拳は空をきり、そのまま前のめりに倒れる |
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シドニー:アシュレイの後方に姿を現し | ||
シドニー | たしかな記憶などあるものか。 | |
人は自分に都合の悪い記憶 なんて忘れるものだ。 |
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シドニー | 自分の都合に合わせて 記憶を作り替える…。 |
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自分自身に“嘘”をつくのさ。 | ||
アシュレイ:うつぶせに倒れた姿勢から片膝をついた姿勢に動く | ||
たしかにVKPの洗脳が あったかもしれない。 |
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しかし、それは貴様自身が 望んだことなのだ。 |
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罪悪感から逃れるためにな。 | ||
アシュレイ | 何が目的だ、シドニー。 オレに何をさせたいんだ…? |
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アシュレイ:拳で地を殴る | ||
シドニー | 真実を知って欲しいのさ。 真実をな…。 |
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アシュレイ:上半身を上げ、正面を見据え | ||
アシュレイ | …信じられるものか! | |
シドニー:アシュレイの脇を通りその先へ歩を進めながら | ||
シドニー | いや、すでにおまえは信じ始めている。 そうだろ、ライオット? |
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この魔都で多くのモンスターをその目で見、 亡者どもの叫びをその耳で聞いたはずだ。 |
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あれを否定するのか? 幻影だとでも? |
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おまえ自身があの女の目を通して 見たものは何だ? |
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アシュレイ | …貴様は過去が 見えるとでもいうのか。 |
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シドニー | 違うな。 “聞く”のさ。 |
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アシュレイ:顔を上げ | ||
アシュレイ | …聞く? | |
シドニー:歩みを止めず先へ進む | ||
アシュレイ:立ち上がり | ||
アシュレイ | 待て、シドニー!! | |
シドニー | 真実を知りたければ オレを追ってこい、 アシュレイ・ライオット。 |
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シドニー:そのまま姿を消す |