(ランベリー城から移動しようとすると発生) | ||
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オヴェリア:部屋に一人たたずみ、窓から外を眺めている 扉の外から剣戟の音や争う声が響く オヴェリア:驚いて振り返り、恐る恐る扉の方へ近寄る |
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荒々しい声 「どこだッ! どこへ逃げたッ! |
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別の荒々しい声 「おまえたちは、あっちを捜せ! |
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他の荒々しい声 「奴は脱獄するときに怪我をした! 遠くへ逃げることはできないはずだ! |
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扉が開き、オーラン:登場 オーラン:扉を閉め、オヴェリアのもとに跪く |
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女王オヴェリア 「オーラン!! 大丈夫!? 「…ひどい怪我。 しっかりして……。 |
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占星術士オーラン 「…オヴェリア様、 お伝えしたいことが……。 |
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女王オヴェリア 「喋っちゃだめ…。 |
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占星術士オーラン 「お願いです…。 どうかお聞きください…。 「ゴルターナ公を殺害したのは 我が義父、オルランドゥでは ございません…。 「謀反の疑いをかけられた義父は ラムザ・ベオルブと共に ベスラ要塞を脱出… 「今は、教皇の謀略を阻止するために 戦っているはずです……。 |
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女王オヴェリア 「伯が謀反など起こすはずがないと 信じておりました…。 |
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激しく扉を叩く音 | ||
荒々しい声 「ダメです! 扉が開きません! |
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別の荒々しい声 「オヴェリア様ッ! ご無事ですかッ!! |
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荒々しい声 「どうか、この扉を お開けください! |
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女王オヴェリア 「では、いったい誰が ゴルターナ公を…? |
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占星術士オーラン 「それは…… |
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扉が開き、騎士二人:登場 | ||
南天騎士団騎士 「オヴェリア様、 お怪我はございませんか!! |
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南天騎士団騎士 「ここにいたぞッ!! |
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ディリータ:登場 騎士たち:跪く ディリータ:騎士たちに向かい |
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聖騎士ディリータ 「おまえたちは この部屋から出るんだ。 |
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南天騎士団騎士 「はぁ? |
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聖騎士ディリータ 「部屋から立ち去れと言っている! |
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南天騎士団騎士 「し、しかし……。 |
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聖騎士ディリータ 「二度は言わんぞ。 |
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南天騎士団騎士 「は、はい。 |
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騎士たち:退場 バルマウフラ:登場、扉を閉める |
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女王オヴェリア 「お願い、オーランに 乱暴なマネをしないで! |
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ディリータ:オーランの横に身をかがめ | ||
聖騎士ディリータ 「バカなことをしたな、オーラン。 |
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占星術士オーラン 「こ…、この裏切り者め…。 |
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聖騎士ディリータ 「…いいじゃないか、おまえだって それを願っていたはずだ。 「だいたい、周りを見渡してみろ。 本気で悲しんでいるヤツなんて 一人としていないんだぜ。 「それに、おまえの親父を死んだことに してやったんだ。誰にも追われること なんかないんだ。感謝して欲しいぜ。 |
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占星術士オーラン 「ふざけたことを…! |
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オヴェリア:ディリータに向かって | ||
女王オヴェリア 「どうして……、どうして そんなことを……? |
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ディリータ:立ち上がり | ||
聖騎士ディリータ 「言ったろ、おまえを本当の王に してやるってね…。 |
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女王オヴェリア 「嘘よ! あなたは私を利用しようと している……! |
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聖騎士ディリータ 「オレの言うことを信用しないのか。 |
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女王オヴェリア 「………。 |
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聖騎士ディリータ 「どうなんだ、オヴェリア。 |
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オヴェリア:うつむく | ||
女王オヴェリア 「信用したいわ……。 でも……。 |
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聖騎士ディリータ 「オーランと話がある。 おまえは自分の部屋へ戻るんだ…。 |
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オヴェリア:顔を上げ | ||
女王オヴェリア 「お願い……。 彼に乱暴なことはしないで……。 |
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聖騎士ディリータ 「わかった。 約束するよ……。 |
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オヴェリア:別の扉より退場しようとするが、扉を開閉しただけでそのまま室内(ディリータたちからは死角位置)に残る | ||
占星術士オーラン 「さぁ、もういいぞ…。義父の汚名を 晴らしたかっただけだ。 「ひと思いにやってくれ……。 |
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聖騎士ディリータ 「何を言っている? 死んでもらっては困るんだよ。 |
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占星術士オーラン 「…こんなオレに どんな利用価値があるっていうんだ。 |
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聖騎士ディリータ 「おまえはオレに仕えるんだよ。 |
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占星術士オーラン 「はっはっはっ… ふざけたことを…。 「死んでも断る! |
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聖騎士ディリータ 「いや、おまえはオレに 逆らうことはできないのさ。 「…オレは北天騎士団を倒す。 倒して畏国を平定する。 そしてオヴェリアの国を作るんだ。 「もちろん、教皇も倒す。 オレは教皇の犬じゃないからな…。 |
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占星術士オーラン 「本気で言っているのか? おまえはいったい……? |
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聖騎士ディリータ 「オレの正しさをおまえなら 認識できるはずだ。 「オレのやろうとしていることは 圧倒的に正しい。 「平民出の騎士見習いが 騎士団を動かすようになり 乱世を平定する…。 「わかりやすいじゃないか…。 民が求めてる“英雄”なんて 所詮、そんなものだ。 |
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占星術士オーラン 「そのために、おまえは すべてを利用する…? |
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聖騎士ディリータ 「いけないのか? |
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オヴェリア:ここで本当に退場 バルマウフラ:身構える ディリータ:バルマウフラに向かい |
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聖騎士ディリータ 「どうした? このオレを殺すのか? |
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バルマウフラ:剣のつかに手をかける | ||
聖騎士ディリータ 「おまえが、教皇の送り込んだ “刺客”ってことはわかっている。 「オレが裏切るようなら 即座にオレを殺すつもりなんだろう? |
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ディリータ:バルマウフラの正面に立つ バルマウフラ:剣を抜く ディリータ:両手を広げ |
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聖騎士ディリータ 「さあ、その剣でオレを刺すんだ。 「どうした、こないのか? かかってこいよ…。 「こないのなら、こっちからいくぞ…! |
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ディリータ:バルマウフラに近寄る バルマウフラの悲鳴 |
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(引き続き) | ||
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ザルバッグ:墓の前へ来る | 73/1-14 | |
聖騎士ザルバッグ 「…こっちだ。 |
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薬師:登場 | ||
薬師 「旦那、待ってくださいよ。 |
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ザルバッグ:墓正面に立つ | ||
聖騎士ザルバッグ 「…父上。 |
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ザルバッグ:振り返り薬師に向かって | ||
「こっちへ来てくれ。 見てもらいたいものがある…。 |
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ザルバッグ:墓の側からモスフングスを一株ちぎる | ||
聖騎士ザルバッグ 「こいつだ…。 |
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ザルバッグ:モスフングスを薬師に投げる | ||
聖騎士ザルバッグ 「そいつが何だか、わかるか? |
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薬師 「わかるも何も、こいつは モスフングスというキノコですよ。 「即死するほどの猛毒を持っているって わけじゃありませんがね…。 |
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聖騎士ザルバッグ 「やはり……。 |
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薬師:キノコを放り捨てる | ||
薬師 「ねぇ、旦那…、 さっさと行きましょうや。 |
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聖騎士ザルバッグ 「何をそんなに怯えている? |
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薬師 「旦那は知らないンですかい? 「モスフングスってのは 死体にしか生えない キノコなンですがね…、 「モスフングスの生えた死体が 埋葬された墓ってのは たいそう縁起が悪ぃンですよ。 「そのキノコが生えた代で 家が滅びちまうってぐらいでさぁ。 |
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聖騎士ザルバッグ 「わかった…。 もう行っていいぞ。 |
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ザルバッグ:金貨を一枚薬師に投げ渡す | ||
薬師 「へへへ、毎度。 |
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聖騎士ザルバッグ 「よいか、この話は他言無用だぞ。 |
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薬師 「わかってまさぁ。 |
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薬師:退場 | ||
聖騎士ザルバッグ 「父上……。 |