(ワールドマップから) | ||
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ラムザ:跪いて祈りを捧げている ディリータ:登場、ラムザの隣に跪き祈りを捧げている格好をする |
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騎士ディリータ 「…“異端者”と呼ばれる人間が 教会に来るとはな。いい度胸だ。 |
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剣士ラムザ 「そうさ、僕には時間がない…。 単刀直入に聞くよ、ディリータ。 「きみをゴルターナ軍に送り込んだ 教皇の狙いは何なんだ? |
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騎士ディリータ 「…それを聞くために、危険を冒して ゼルテニアに来たのか。 「…いいだろう、教えてやる。 「オレの任務はゴルターナ公と オルランドゥ伯の暗殺だ…。 |
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ラムザ:ディリータの方に顔を向け | ||
剣士ラムザ 「なんだって…!! |
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騎士ディリータ 「大きな声を出すな…。 |
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ラムザ:祈りを捧げている格好に戻る | ||
「本当の計画はこうだ…。 「王家や貴族に対して不満を抱いている やつら…、例えばあの骸旅団のような 輩を煽り各地で反乱を起こさせる。 「戦争に疲れた民衆は、ますます 悪化する国政に対して不安を抱く ことになるだろう。 「どちらの陣営も互いの所領地で起きた 反乱を粛清したいが、そのために 兵を割くことはできない。 「すると、どうなるか? この膠着状態を打破するために 決着をつけようとするだろう。 |
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剣士ラムザ 「最近、各地で頻発している反乱も すべて教皇の企みなのか…。 「しかも、決着をつけようと、 両軍がベスラ要塞に終結しつつある。 「まさに、きみたちの計画どおりと いうわけか…。 |
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騎士ディリータ 「ああ。…だが、決着はつけさせない。 なぜなら…、 |
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ディリータ:ラムザの方に顔を向け | ||
「その戦いの最中、ゴルターナ公と ラーグ公は何者かに 暗殺されることになるからだ。 |
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ラムザもディリータの方に顔を向ける 間 ディリータ:祈りを捧げる格好に戻り |
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騎士ディリータ 「もちろん、その周囲にいる要人たちも 同時に暗殺される…。 「南天騎士団のオルランドゥ伯、 北天騎士団の聖将軍ザルバッグ、 そして、ダイスダーグ卿…。 「指導者を失った両陣営は 戦いをやめ和平への道を 歩まざるをえなくなる…。 |
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ラムザ:顔の向きを戻す | ||
剣士ラムザ 「そこで、教会が両陣営の “仲介者”となるわけか…。 |
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騎士ディリータ 「民衆は諸手を挙げて その仲介を歓迎するだろう。 「しかも、 伝説のゾディアックブレイブ付きだ。 |
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ラムザ:再びディリータの方に顔を向け | ||
剣士ラムザ 「しかし、聖石は……。 |
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騎士ディリータ 「今の教会にとって、一番の障害は ラムザ、おまえなのさ。 |
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間 | ||
剣士ラムザ 「きみだって、僕の持つ聖石を 狙っているんじゃないのか…? |
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ディリータ:立ち上がる | ||
騎士ディリータ 「オレは教会の犬じゃない。 オレはオレの意志で動いている。 |
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剣士ラムザ 「どういうことだ? |
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ディリータ:ラムザを見下ろし | ||
騎士ディリータ 「必要なときは、遠慮なく おまえを殺すってことさ。 |
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ディリータ:視線を外す ラムザも祈りを捧げている格好に戻る |
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騎士ディリータ 「だが、安心しろ。方法は違っても 目指しているものは一緒だ。 「目指す方向が一致している限り おまえはオレの敵じゃない…。 |
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ラムザ:目を開き | ||
剣士ラムザ 「…僕と一緒に行こう。 |
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騎士ディリータ 「…すまない、それはできない。 彼女にはこのオレが必要だ。 |
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ラムザ:ディリータの方に顔を向け | ||
剣士ラムザ 「彼女? |
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騎士ディリータ 「扱いやすい方が残れば、王子だろうが 王女だろうがどちらでもいいんだ。 「教会は、どちらか一方を王位に据え 影から操る…、傀儡(かいらい)政権 の誕生、それが教皇の真の狙いだ。 |
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剣士ラムザ 「きみは自分の野心のために オヴェリア様を利用しているのか? |
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騎士ディリータ 「…さあ、オレにもよくわからん。 ただ…、 |
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ラムザ:立ち上がり | ||
剣士ラムザ 「ただ? |
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騎士ディリータ 「彼女のためならこの命…、 失っても惜しくはない…。 |
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剣士ラムザ 「ディリータ…。 |
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ディリータ:ラムザの方に顔を向け | ||
騎士ディリータ 「おかしいか…? |
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剣士ラムザ 「いや、その言葉を信じるよ。 |
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外からの足音 | 52/1-08 | |
聞き覚えのある声 「異端者ラムザに告げる! 「この教会は完全に包囲した! おとなしく出てこい!! |
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剣士ラムザ 「…この声、ザルモゥか!! |
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ラムザ、ディリータ:外に向かう | ||
(ユニット編成をはさんで引き続き) | ||
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ザルモゥ率いる敵と対峙 | 52/1-08 | |
異端審問官ザルモゥ 「貴公は黒羊騎士団のハイラル! 何故、貴公がここに!? |
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騎士ディリータ 「…姿を見られたからには 生かして帰すわけにはいかないな! 「やるぞ、ラムザッ! |
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剣士ラムザ 「彼らは教皇の謀略など知らされずに その片棒を担がされているだけだ! 「理由をきちんと説明すれば わかってくれるかも…。 |
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騎士ディリータ 「…まだ、そんな甘いことを 言っているのか? 「…まぁ、がんばってみるんだな! |
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【勝利条件:異端審問官ザルモゥを倒せ!】 | 12/1-09 | |
▼ ザルモゥAT ▼ ザルモゥHP=約75%以下 ▼ ディリータHP=1以上 …………条件(1) |
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異端審問官ザルモゥ 「自分のしていることを わかっているのか? 「奴は第一級の異端犯罪者なのだぞ! 異端者を助けた者もまた その罪を問われることになる! 「黒羊騎士団の団長ともあろう者が 我ら異端審問会に 逆らおうというのか!? |
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騎士ディリータ 「わかっている! だから、貴様たちを 皆殺しにしようとしているんだよ! |
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異端審問官ザルモゥ 「なんと!! 神をも畏れぬ不届き者めッ!! 「その行為はこの世の秩序を乱し、 神の創りたもうた自然の摂理に 逆らうことを意味しているのだぞ! 「貴様は神に逆らおうというのか!! |
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騎士ディリータ 「何が“秩序を乱す”だッ! 「貴様の言っている“秩序”など 貴様たちにとって都合の良い “秩序”でしかないッ!! 「人心を操るために“神”の名を利用し 作り出した“秩序”など笑止千万! 「人々の弱い心につけ込む貴様たちに “神”を語る資格などあるものかッ! |
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▼ 条件(1)をクリア ▼ ラムザAT ▼ ザルモゥHP=約75%以下 |
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剣士ラムザ 「この際、“神”の話はどうでもいい! それよりも“真実”を見て欲しい! |
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異端審問官ザルモゥ 「“真実”だと? 冤罪(えんざい)とでも言うのか? 「我々異端審問会は、貴様に 枢機卿殺害と聖石強奪の容疑について 釈明の機会を与えようとした! 「だが、その機会を棄てたのは貴様だ! 逃げた行為そのものが貴様の容疑を 確かなものとしている! 「我々は異端審問会において 異端者ラムザ・ベオルブを 有罪と認め処刑の判決を下した! 「今さら何を言っても遅いわッ!! |
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剣士ラムザ 「く……、戦うしかないのか!! |
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▼ ザルモゥHP=0 | ||
異端審問官ザルモゥ 「……神よ、…罪深き者どもに 天罰を……与えたまえ…… |
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ザルモゥ:絶命 | ||
【戦闘終了】 | 43/1-13 | |
(引き続き) | ||
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ラムザとディリータ:数歩離れた距離で向かい合っている | 71/1-38 | |
騎士ディリータ 「これからどうするんだ、 ラムザ? |
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剣士ラムザ 「ゼルテニアに来た理由は二つある。 一つはきみに会うため。 「もうひとつはオルランドゥ伯に 会うためだ。 |
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騎士ディリータ 「雷神シドに? |
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剣士ラムザ 「教会の陰謀を暴くために 協力を要請するつもりだ。 |
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騎士ディリータ 「どうやって? |
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剣士ラムザ 「僕には教会の不正を暴くことができる 強い“証拠”があるんだ。 |
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騎士ディリータ 「そうか、『ゲルモニーク聖典』か! |
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剣士ラムザ 「以前、伯の義理の息子にあたる オーランと出会ったとき、 「彼は、証拠さえあれば、 教皇の陰謀を阻止するために 戦ってくれると約束してくれた。 |
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騎士ディリータ 「…オーランか。 |
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バルマウフラ:登場、ディリータの隣に立つ | ||
騎士ディリータ 「大丈夫。 彼女はオレの仲間だ。 「オレを補佐するためにミュロンドから 送り込まれた人間が数人いるんだ。 彼女はその一人だ。 |
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魔道士らしき女性 「補佐…? あなたを監視するためよ。 |
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騎士ディリータ 「おいおい、頼むぜ。 「彼女だけはすべてを知っている。 ゴルターナ軍の中で唯一信用できる 仲間なんだ。 |
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魔道士らしき女性 「あなたがベオルブ家の末弟、 ラムザね。 「私の名はバルマウフラ。 よろしく。 |
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ディリータ:バルマウフラに視線を向け | ||
騎士ディリータ 「ところで、何の用だ? |
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魔道士バルマウフラ 「北天騎士団が動き出したわ。 |
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騎士ディリータ 「目的地はベスラ要塞か? |
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バルマウフラ:うなずく | ||
魔道士バルマウフラ 「さっき、オルランドゥ伯が ベスラへ向けて出発したわ。 「ゴルターナ公もベスラ要塞へ 向かうそうよ。 …あなたの黒羊騎士団と一緒にね。 |
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ディリータ:ラムザに向かい | ||
騎士ディリータ 「一足遅かったようだな…。 両軍の戦いは終わらない…。 |
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剣士ラムザ 「いや、まだあきらめない。 「無駄な血が流される前に 伯を説得してみせる。 |
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騎士ディリータ 「…ここでお別れだな、 ラムザ。 |
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剣士ラムザ 「死ぬなよ、ディリータ。 |
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騎士ディリータ 「そっちこそ…。 |
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ディリータ:ラムザのもとに歩み寄り握手を交わす ラムザ:退場 |
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魔道士バルマウフラ 「行かせていいの? |
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騎士ディリータ 「…あいつの行動も計算のうちだ。 |
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魔道士バルマウフラ 「親友ですら利用するのね、あなたは。 |
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ディリータ:きっとバルマウフラの方に向き直り | ||
騎士ディリータ 「うるさいッ!! おまえに何がわかるッ!! |
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バルマウフラ:呆れたという仕種をして横を向く | ||
魔道士バルマウフラ 「男のヒステリーはみっともないわよ。 |
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騎士ディリータ 「さっさと行けッ!! |
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バルマウフラ:退場 教会の鐘が鳴る |