3章 城塞都市ヤードー

(ワールドマップから)
battle 城塞都市ヤードー
  マラークとラファ:対峙 2/1-39
  異国の風貌を持つ魔道士
「自分が何を言っているのか
 わかっているのか、ラファ!!
 
  ラファと呼ばれた魔道士
「兄さんこそ、わかっていない!
 
「私たちは道具じゃない!
 人殺しの道具じゃないのよ!
 
「あそこにいたら死ぬまで
 私たちは“道具”として
 扱われることになるのよ!
「ね、行こう、マラーク兄さん。
 一緒に逃げよう!
 
 
  マラークと呼ばれた魔道士
「戦争で親を失ったオレたち兄妹が
 生きてこられたのは誰のおかげだ!
「あのとき拾われていなかったら
 オレたちはきっと
 野垂れ死んでいただろう…。
「大公殿下はオレたちを
 可愛がってくれた…。
 その恩を仇で返すつもりか!!
 
  ラファ:首を横に振る  
  ラファと呼ばれた魔道士
「兄さんは騙されているのよ!
 
「…私は聞いてしまった。
 戦火に乗じて村を焼き払ったのは
 バリンテン大公なのよ!
「何故だと思う?
 あいつは私たち一族だけが知っている
 一子相伝の秘術を手に入れるため。
「私が受け継いだ天道術と
 兄さんの天冥術、この二つの術を
 手に入れるため村を焼いたのよ!
「私たちの父さんや母さんを
 殺した張本人はあいつなのよッ!!
 目を覚まして兄さんッ!!
 
  マラーク:ラファを平手打ちする  
  天冥士マラーク
「バカなことを言うなッ!!
 
 
  天道士ラファ
「…兄さんだって知っているでしょ?
 
「私があいつに何をされたか…!
 
 
「知っているクセにッ!!
 
 
 
  天冥士マラーク
「それ以上言うな!
 それ以上言うと、オレはおまえを…!
 
  リオファネス軍忍者:登場  
  リオファネス軍忍者
「こんなところにいたのか、マラーク。
 そろそろヤツがやって来るぞ。
 
  リオファネス軍の一群:登場、配置につく  
  天冥士マラーク
「わかっている。準備は万全だ…。
 
 
  天道士ラファ
「兄さん……。
 
 
  ラムザたちの足音  
  リオファネス軍忍者
「来たぞ!
 異端者ラムザだ!
 
  ラファ:ラムザたちの方に走る  
  天冥士マラーク
「ラファ!!
 
 
  天道士ラファ
「助けてッ!!
 
 
【勝利条件:天道士ラファを救助せよ】  
ラファHP=0  
  天道士ラファ
「に……、兄さん……。
 
 
  天冥士マラーク
「クッ…!!
 
 
  ゲームオーバー 50/1-33
マラークHP=約20%以下
…………条件(1)
 
  天冥士マラーク
「チッ、
 退散しなければならないなんて!
 
  マラーク:逃走  
条件(1)をクリア
ラファHP=0
 
  天道士ラファ
「に…、兄さん……、助けて……。
 
 
  ゲームオーバー 50/1-33
ラムザAT
マラーク存在
…………条件(2)
 
  剣士ラムザ
「おまえはあの時のッ!
 
「…リオファネス城で
 待っているんじゃなかったのかッ!!
 
 
  天冥士マラーク
「あれは大公殿下の言葉を
 伝えたまでのこと!
「おまえごとき剣士など
 神殿騎士団の力を借りなくとも
 倒せることを証明してやる!!
 
条件(2)をクリア
マラークAT
ラムザHP=1以上
リオファネス軍忍者(特定)HP=1以上
 
  リオファネス軍忍者
「マラーク、いったいこれは
 どういうことだ!?
「ラファはオレたちを裏切ったのか!?
 
 
 
  天冥士マラーク
「ラファのことは気にするな!
 妹の始末はこのオレがつける!!
「おまえはラムザを
 殺すことだけ考えていればいい!
 
 
  リオファネス軍忍者
「しかし、大公殿下には
 どう説明するつもりだッ!?
 
  天冥士マラーク
「余計なことを考えるなと
 言っているだろ!
「ラファのことを大公殿下に一言でも
 喋ってみろ! 二度とその口で
 息を吸えないようにしてやるッ!
 
  剣士ラムザ
「妹だと?
 妹を殺すというのか!?
 
すべての敵を倒す  
  剣士ラムザ
「大丈夫かい?
 
 
  天道士ラファ
「え、ええ…。ありがとう…。
 わ、私は……。
 
  剣士ラムザ
「奴らが戻ってきたら厄介だ!
 とにかく今は身を隠そう!
 
【戦闘終了】 43/1-13
 
(引き続き)
event 城塞都市ヤードー(室内)  →記録:天道士ラファ
  天道士ラファ
「バリンテン大公の狙いはただ一つ。
 畏国王の座よ。
「“武器王”と異名を取るほどの強力な
 兵器を開発したり、数多くの魔道士を
 育成したりするのもそのためなの。
73/1-14
  剣士ラムザ
「王家と血縁関係にある大公殿下を
 そそのかす奴らがいるんだよ。
「ラーグ公とゴルターナ公を亡き者にし
 摂政の座を大公殿下に、
 そのお膳立てをする…という奴がね。
 
  天道士ラファ
「なぜ、あなたは“異端者”の汚名まで
 受けて戦うの?
「ううん、もちろん理由を知っている。
 でも、やつらを倒したとしても
 誰にも感謝されないわ。
 
  剣士ラムザ
「僕は誰かに感謝されるために
 戦っているわけじゃない。
「ベオルブの名を継ぐ者である以上、
 自分の名誉と誇りのために
 戦っている…。
 
  天道士ラファ
「それはウソね…。
 あなたはそんな人じゃない。
「あなたは目の前で繰り広げられている
 不正や悪事を見捨てておけないだけ。
 そこに代償なんて求めない…。
 
  ラムザ:首を横に振る  
  剣士ラムザ
「それは買いかぶりすぎだよ。
 僕はそんなに立派な人間じゃない。
「…それより、きみはどうする?
 僕は妹のアルマを助けるために
 リオファネスへ行かねばならない。
「でも、きみはやっとの思いで
 逃げ出してきたんだろう?
 
 
  天道士ラファ
「兄さんを連れ出さなきゃ……。
 
 
  剣士ラムザ
「…どうして、彼ときみが
 争っているんだ…?
 
   
  天道士ラファ
「私たちは五十年戦争で親や住む処を
 失った戦争孤児なの…。
「今でも忘れない…。死臭のただよう
 ガレキの山の中を、食べ物を求めて
 さまよい歩いたあの日々を…。
「そんな私たち兄妹を拾って
 育ててくれたのがバリンテン大公。
 神様って本当にいるんだと思ったわ。
 
  剣士ラムザ
「大公殿下は戦争孤児のために
 孤児院など数多く建設されている。
「その裏側で“才”を持った子供を
 プロの暗殺者に仕立て上げるために
 英才教育をほどこす…。
「それがきみたちというわけか…。
 
 
 
  天道士ラファ
「私たちガルテナーハ一族には
 一子相伝の“秘術”があるのよ…。
「私が受け継いだ天道術と
 兄さんの天冥術…、この二つの術は
 どの魔法体系とも異なる技…。
「あいつはそれが欲しかった。
 だけど、一族の長老は協力を拒んだ。
 だから、あいつは村を焼いた…。
「自分のものにならないのなら
 いっそのことこの世から
 消してしまおう…そう考えたのね。
「戦争孤児たちの中に私たち兄妹を
 見つけた時、あいつは心の底から
 喜んだことでしょうね。
 
  剣士ラムザ
「その事実に気付いたきみは
 逃げようとしたってわけか…。
 
  ラファ:うつむく  
  天道士ラファ
「そんなことを知らない私と兄さんは
 本当の父親のように慕ったわ。
「それなのに……!!
 
 
 
  剣士ラムザ
「…………。
 
 
  マラークの声
「こんなところに潜んでいたのか…!
 
54/1-31
  ラムザ、ラファ:慌てて立ち上がり、辺りを見回す  
  天道士ラファ
「マラーク兄さん!
 
 
  カエル:登場
ラムザ:身構える
 
  マラークの声
「聞けッ、異端者ラムザよ!
 リオファネス城へ急げ!
「さもなくば、おまえは
 物言わぬ屍(しかばね)となった妹と
 対面することになるぞ!
 
  剣士ラムザ
「アルマに指一本でも触れてみろ!
 ただではおかないぞ!
 
  マラークの声
「ラファよ、おまえも一緒に来るのだ!
 
「もし、従わぬ場合は
 おまえのせいでラムザの
 妹が死ぬことになる!!
 
  天道士ラファ
「卑怯よ、兄さん!
 彼らとは関係ないじゃないッ!!
 
  マラークの声
「これは警告ではなく命令だ!
 わかったな!!
 
  カエル:自爆  
  天道士ラファ
「行きましょう、ラムザ!
 
 
  剣士ラムザ
「すまない、ラファ。
 僕らのために…。
 
  天道士ラファ
「あなたが謝ることじゃないわ。
 気にしないで。