2章 貿易都市ウォージリス〜ライオネル城(枢機卿の怒り)

(ワールドマップから)
event 貿易都市ウォージリス  →記録:ディリータの忠告
  ラムザ:船室から甲板へあがり 40/1-16
  剣士ラムザ
「…ウォージリスにライオネル軍は
 いないみたいだな。
 
  ラムザ:船を下り、桟橋を渡ろうとする  
  剣士ラムザ
「ディリータ!
 どうしてここに!?
 
  ディリータ:登場、ラムザの前に立つ  
  騎士ディリータ
「オレたちの情報網を
 甘くみないでもらいたいな。
 
  剣士ラムザ
「オレたち?
 
 
  騎士ディリータ
「…悪いことはいわない。
 イグーロスへ戻るんだ。
「これ以上、首を突っ込まない方が
 身のためだぞ。王女のことにも、
 聖石のことにも…。
 
  剣士ラムザ
「ディリータ、
 いったいきみは何を知っているんだ?
 
  ディリータ:横を向き  
  騎士ディリータ
「おまえは王女を救えると
 考えているようだが、
「それは目先の問題を
 解決するにすぎない。
 
「真の意味で彼女を
 救うことができるのは
 このオレだけだ。
 
  剣士ラムザ
「何を言っているんだ?
 僕にはさっぱりわからない。
 
  ディリータ:ラムザに背を向け  
  騎士ディリータ
「時として、最良の方法が
 最善の結果を生むとは限らない。
「たとえ、おまえが
 どんなに頑張ったとしても
 おまえには救うことができない。
「それを覚えておくんだ。
 
 
 
  ディリータ:立ち去ろうとする  
  剣士ラムザ
「待ってくれ、ディリータ。
 
 
  ディリータ:足を止め、振り返る  
  剣士ラムザ
「きみは何をしようとしているんだ。
 いったい何を…?
 
  騎士ディリータ
「ラーグ公もゴルターナ公も
 おまえの兄キたちも、皆…
「ひとつの大きな流れの中にいることに
 気付いていない…。
 そう、気付いていないんだ。
「オレはその流れに逆らおうと
 しているだけ。
 それだけさ……。
 
  ディリータ:再度ラムザに背を向け、しばし目を閉じた後  
  騎士ディリータ
「生きていたら、また会おう。
 
 
  ディリータ:退場  
  剣士ラムザ
「ディリータ……。
 
 
 
(ウォージリスから移動しようとすると発生)
event ライオネル城  →記録:枢機卿の怒り
  ドラクロワ枢機卿はテーブルの上座に着席、ガフガリオンは下座に、ルードヴィッヒは双方の間にそれぞれ立っている 59/2-12
  剣士ガフガリオン
「その盗まれた宝石を取り戻すために
 お姫さまを囮に使おうって魂胆か。
「聖職者の考えることじゃねぇな。
 
 
 
  ルードヴィッヒ
「なんだと! この野郎!
 
「そっちがあの小僧どもを
 取り逃がしたりするから
 こんなことになったんだろうが!
 
  剣士ガフガリオン
「こちらの手違いには違いねぇが、
 オレの責任じゃねぇンだよ!
 
  ドラクロワ枢機卿
「やめなさい、ルードヴィッヒ。
 
「ダイスダーグ卿には約束どおり、
 オヴェリア王女を引き渡しますよ。
 こちら側の意志でもありますしね。
「ただ、王女誘拐の真相を知る者たちを
 始末しなければならないと困るのは
 そちらではないのですかな?
「宝石を盗んだ者も
 彼らと行動を共にしています。
 
「王女を囮に使うだけで、あの者たちを
 一網打尽にできるのです。
 一石二鳥ではありませんかな…?
 
  剣士ガフガリオン
「たしかにそのとおりだ。
 だが、万が一ってことがある!
 
  ドラクロワ枢機卿
「ずいぶんと弱気ですな。
 
 
  剣士ガフガリオン
「“用心深い”って
 言ってもらいてぇな。
「戦場で生き延びるには
 慎重すぎるぐらいが丁度いいンだよ。
 
 
  ドラクロワ枢機卿
「わかりました。
 回避策をとりましょう。
「更に、確実に罠に
 ハマってもらうために
 エサもまきましょう。
 
  剣士ガフガリオン
「いいだろう。
 エサにはあの女が丁度いいな。
「それから、やつらの始末は
 オレに任せておきな。
 そこにいるヤツよりは安心だぜ!
 
  ルードヴィッヒ
「なんだとッ!
 
 
  ドラクロワ枢機卿
「よいでしょう。
 貴方にお任せしましょう。
 
  ルードヴィッヒ
「猊下、本気ですかッ!
 
 
  ドラクロワ枢機卿
「では、頼みましたよ、
 ガフガリオン殿。
 
  剣士ガフガリオン
「任せておけ。
 宝石も取り返してやるさ!
 
  ガフガリオン:退場  
  ルードヴィッヒ
「猊下、なにもあのようなヤツに…!
 
 
  ドラクロワ枢機卿:ゆっくり椅子から立ち上がり、ルードヴィッヒの正面に立つ  
  ドラクロワ枢機卿
「おまえは何度もしくじった。
 その責任をとってもらいましょう…。
 
  ルードヴィッヒ
「げ、猊下、な、何を……!
 
 
  ドラクロワ枢機卿:ルードヴィッヒににじり寄る
物音とともに部屋が赤く染まる
ルードヴィッヒの断末魔の叫びが響く