2章 ライオネル城〜回想(聖石に群がる者ども)

(ワールドマップから)
event ライオネル城(城門前)
  ライオネル城騎士
「何者だ!
 ライオネル城に何用か?
53/1-10
  騎士アグリアス
「私はルザリア聖近衛騎士団所属の
 騎士アグリアス・オークス。
「神の御子・聖アジョラの救済を求め
 オーボンヌより参上いたした。
 開門を願う!
 
  ライオネル城騎士
「聖アジョラの救済はすなわち
 猊下(げいか)の御心である。
「猊下の救済を求める者には
 皆等しく、ライオネルの入口は
 開かれるであろう。
「開門せよ!
 
 
 
  開門
ラムザたち:入場
 
 
(引き続き)
event ライオネル城(室内)  →記録:ドラクロワ枢機卿と聖石
  枢機卿に対面してラムザたちが一列に並んでいる 74/2-04
  ドラクロワ枢機卿
「なるほど、事情はよくわかりました、
 アグリアス殿。
「そういうことであれば、
 このドラクロワ、
 手を貸さぬわけにはいきますまい。
「早速、聖地ミュロンドへ
 使者を差し向けましょう。
 教皇猊下に直奏するのです。
「ラーグ公の不正を暴き、
 オヴェリア様の命が狙われることの
 ないよう手を打ちましょうぞ。
 
  騎士アグリアス
「猊下、フューネラル教皇猊下は
 お聞き届けくださいますでしょうか?
 
  ドラクロワ枢機卿
「心配召されるな、アグリアス殿。
 この私がついております。
「貴公がそのように心配されては
 オヴェリア様のお心も
 休まらぬというもの。
「古く汚らしい城ではありますが、
 聖地より返事がくるまでの間、
 ゆるりとくつろいでくだされ。
 
  王女オヴェリア
「猊下、お心遣いに感謝いたします。
 
 
  ドラクロワ枢機卿
「すべては聖アジョラのお導きです。
 ご安心召されよ。
「…ときに、若き機工士よ。
 そなたの願いも承知しました。
 
「バート商会を壊滅させるために、
 わがライオネルの精鋭たちを
 機工都市ゴーグへ送りましょう。
 
  ムスタディオ:一礼する  
  機工士ムスタディオ
「ありがとうございます、猊下。
 
 
  ドラクロワ枢機卿
「が、その前に、何故、そなたら親子が
 狙われるのか説明してくれぬか。
 
  機工士ムスタディオ
「そ、それは……。
 
 
  ムスタディオ:うつむく  
  ドラクロワ枢機卿
「よいよい…。
 これであろう?
 
  ムスタディオ:顔を上げる
枢機卿:聖石(スコーピオ)を取り出す
 
  騎士アグリアス
「そのクリスタルは……??
 
 
  ドラクロワ枢機卿
「“ゾディアックブレイブの伝説”を
 ご存じかな…?
 
   
  騎士アグリアス
「子供の頃、教会でよく聞かされた
 あのおとぎ話ですか…?
 
  ドラクロワ枢機卿
「これはこれは。…アグリアス殿は
 教会が嘘を言っているとでも…?
 
  騎士アグリアス
「そ、そのようなことは決して…。
 
 
  王女オヴェリア
「…太古の昔、まだ大地が今の形を
 成していなかった時代、
「ルカヴィ(悪魔の意)が支配する
 この大地を救わんと12人の勇者が
 ルカヴィたちに戦いを挑みました。
「激しい死闘の末、勇者たちは
 ルカヴィたちを魔界へ追い返すことに
 成功し、大地に平和が訪れました。
「12人の勇者たちは
 黄道十二宮の紋章の入った
 クリスタルを所持していたため、
「人々は彼らを黄道十二宮の勇者…、
 ゾディアックブレイブと呼ぶように
 なったといいます。
「その後も、時代を超えて、
 私たち人間が争いに巻き込まれる都度
 勇者たちが現れ世界を救ったとか…。
 
  ドラクロワ枢機卿
「さすがはオヴェリア様、
 よくご存じですな…。
 
  王女オヴェリア
「オーボンヌ修道院でシモン先生に
 教わりました。…そういえば、
「聖アジョラは彼らを従えて、
 混乱したイヴァリースを
 お救いになったと聞いております。
 
  ドラクロワ枢機卿
「勇者たちが所持していたクリスタルを
 我らは『聖石』と呼んでいます。
「そして、今、我らが
 目にしている石こそ、伝説の秘石、
 『ゾディアックストーン』…。
 
  聖石(スコーピオ)が輝く
ムスタディオ:再びうつむく
 
  王女オヴェリア
「まさか…、
 聖石が本当にあったなんて…。
 
  ドラクロワ枢機卿
「聖石にはルカヴィたちを凌ぐほどの
 “御力”が備わっているとか…。
「たしかに不思議な力を感じますが、
 私にはただの大きなクリスタルにしか
 見えませんが…。
 
  剣士ラムザ
「どうしたんだ、ムスタディオ。
 顔色が悪いみたいだけど…?
 
   
  ドラクロワ枢機卿
「…ゴーグの地下でこれと同じ石を
 見たのではないかな…?
 
 
ムスタディオ:顔を上げ
 
  機工士ムスタディオ
「地下には壊れて動かない機械が
 たくさん埋まっています…。
「でも、あの石を近づけると
 死んでいるはずの機械が
 うなり始めるんだ…。
 
  ドラクロワ枢機卿
「バート商会が狙っているのは
 その聖石ですね…?
 
  ムスタディオ:うなずく  
  機工士ムスタディオ
「あの石にどんな力があるのか、
 オレにはわかりません…。
「しかし、ルードヴィッヒは
 あの力を解明して
 兵器にしようとしています…。
「親父は、聖石を渡してはならないと
 言っていました…。
 だから、親父はやつらに…。
 
  ムスタディオ:うつむく  
  ドラクロワ枢機卿
「心配いたすな、若き機工士よ。
 
「教会が責任を持って管理しましょう。
 我らの兵が悪漢どもと戦っている隙に
 一刻も早く聖石を持ち帰るのです。
 
  ムスタディオ:顔を上げ  
  機工士ムスタディオ
「は、はいッ。猊下。
 
 
  ラムザ:ムスタディオの方を向き  
  剣士ラムザ
「僕もいっしょにゴーグへ行こう。
 
 
  機工士ムスタディオ
「ありがとう。ラムザ。
 
 
  ラムザ、ムスタディオ:オヴェリア、アグリアスの方を向く  
  騎士アグリアス
「ここまで来れたのは貴公のおかげだ。
 感謝するぞ、ラムザ。
 
  王女オヴェリア
「何の力にもなれないけれど…。
 気をつけてくださいね。
 
  剣士ラムザ
「ご心配なく。
 王女様のお言葉だけで十分です。
 
 
(上記までのイベントをクリアすると記録の項に記載)
event 回想(ベスロディオの家)  →記録:聖石に群がる者ども
  ベスロディオ:杖をついている 76/1-32
  機工師ベスロディオ
「いいか、ムスタディオ。
 これを持って逃げるんだ!
 
  ベスロディオ:聖石(タウロス)をムスタディオに渡す  
  機工士ムスタディオ
「逃げろって言ったって
 いったいどこに…!?
 
  扉を激しく叩く音
扉の外から
 
  ルードヴィッヒの傭兵
「ここにいるのはわかっているんだッ!
 さっさとドアを開けろッ!!
 
  ムスタディオ:ベスロディオの腕を引っぱり  
  機工士ムスタディオ
「親父ッ!
 いいから、一緒に逃げるんだッ!
 
  ベスロディオ:ムスタディオの手を振り払う  
  機工師ベスロディオ
「この足では逃げることができんッ!
 さぁ、行くんだッ!!
 
  機工士ムスタディオ
「親父だけ残して逃げるなんて
 できるわけないだろッ!!
 
  機工師ベスロディオ
「その聖石には国一つを滅ぼすほどの
 強大な力が秘められているという!
「そんなモノをやつらに、
 ルードヴィッヒに渡すことはできん!
 どこか安全なところに隠すんだッ!
「そして、ドラクロワ枢機卿に
 助けを求めろッ!
 枢機卿ならきっと助けてくれるッ!!
 
  扉が開く
ルードヴィッヒ及びその傭兵たち:登場
 
  ルードヴィッヒ
「手間をかけさせたな…。
 さあ、『聖石』を渡すんだ!
 
  機工師ベスロディオ
「行けッ! ムスタディオ!!
 
 
  ムスタディオ:一歩動く
傭兵たちが迫る
 
  機工師ベスロディオ
「早く行くんだッ!!
 
 
  ムスタディオ:躊躇した後、逃走  
  ルードヴィッヒ
「その小僧を追えッ!!
 逃がすなッ!
 
  傭兵たち:ムスタディオのあとを追いかける