キルティア神殿

ライムストーン運搬溝 − [冬に備えるアリ達の行路]
  アシュレイ:キルティア神殿[闇が生まれた聖地]への扉を開ける 2-13
 
大聖堂 − [聖戦の間]
  ギルデンスターン:剣を抜いている
ハーディン:片膝をつき、腹を押さえている
2-10
ギルデンスターン 言え! 鍵はどこだ?  
ハーディン ……知るか!  
  ギルデンスターン:力をとばす  
ギルデンスターン ガードしても無駄だ。
さあ、言うんだ。
 
ハーディン ほ、本当に……知らん……。  
  ジョシュア:ハーディンのもとへ駆け寄ろうともがいている
キャロ:ジョシュアを抑えている
 
ギルデンスターン 手がかりぐらいは
知っているだろう?
 
  ギルデンスターン:意識を押しつける  
ハーディン き、貴様ッ、シドニーと
同じ能力を…!
 
ハーディン 何故だ……!
そこまで“魔”に……
触れてはいないはずなのに!
 
ギルデンスターン “魔”がレアモンデだけに
しかないとでも思ったか?
 
ギルデンスターン 法王庁をナメるな!!  
  ギルデンスターン:手をかざす  

 
  部屋の中にはハーディン独り
その前方にシドニーが立っている
---
シドニー 大丈夫か?  
ハーディン あ、ああ。  
  ハーディン:立ち上がる  
シドニー もう大丈夫だ。  
  この街を手に入れるために
後継者の儀式を行おう。
 
ハーディン 鍵を…見つけたのか?  
シドニー 鍵?  
ハーディン 『血塗れの罪』さ。  
  シドニー:軽く腕を組み  
シドニー ああ、そうだ。
『血塗れの罪』だったな。
 
  シドニー:腕組みを直す  
ハーディン オレを試しているのか?
シドニー。
 
シドニー ああ、そうさ。
話してくれ、兄弟。
 
ハーディン 『血塗れの罪』と呼ばれる鍵を
持つ者こそ後継者の候補だ。
 
  後継者は“魂(ファントム)”を生け贄に
することで、魔の力を自由に操ることの
できる所有者となれる…。
 
ハーディン 魂なんかこの街には
うようよいるからな。
あとは鍵だけだ。
 
  さあ、時間がない。
見せてくれ、オレに。
 
  シドニー:嗤う  

 
  シドニーの姿がギルデンスターンに戻る 2-10
  ハーディン:膝をつき拳で床を叩き  
ハーディン くそッ!!  
ギルデンスターン 『血塗れの罪』だと…?
どこかで聞いた気が……?
 
  ギルデンスターン:天井に描かれている聖印を見上げる 2-11
ギルデンスターン かつて異端審問が行われていた時代、
“逆位置の聖印”の入れ墨を
邪教の者である証として刻んだという…。
 
  それを『血塗れの罪』と呼んだ……。  
  ギルデンスターン:シドニーの背にある逆位置の聖印を思い浮かべる  
ギルデンスターン そうか!
シドニーはすでに鍵を
手に入れている!!
 
ハーディン なに?  
ギルデンスターン ヤツの背中の入れ墨こそ『血塗れの罪』!
ヤツはすでに鍵を手に入れているのだ。
 
ギルデンスターン 貴様は騙されていたのだよ。  
ハーディン ば、ばかな…。  
ギルデンスターン だとするならば、何故、
シドニーは後継者とならないのだ?
 
ギルデンスターン 公爵の命はあとわずか
だというのに…?
 
ハーディン まさか…公爵の命令に
従うつもりなのか……?
 
  ハーディン:ジョシュアの方に顔を向け、じっと見つめる  
  キャロ:ギルデンスターンの動きを察知し  
キャロ いけないッ!!  
  ハーディン:口から血を流す
ギルデンスターンの剣がハーディンの腹部を貫いていた
 
  ジョシュア:声にならない叫びをあげる  
  ギルデンスターン:剣を引き抜く
ハーディン:反動でうつぶせに倒れる
 

 
  幼いシドニーと公爵の過去風景 2-12
 
キルティア神殿 − [光を恐れた者の広間]
  シドニー:宙を見上げ ---
シドニー …ハーディン。  
  扉が開き、ローゼンクランツ登場
シドニー:振り返る
 
ローゼンクランツ あのリスクブレイカーに
何をさせようっていうンだ。
1-24
  ローゼンクランツ:シドニーに近づく  
シドニー わかっているんじゃないのか?  
ローゼンクランツ そうか…。やっぱりアイツを
“後継者”にしようっていうンだな。
 
シドニー あきらめたのさ。  
  シドニー:軽くかぶりを振り  
  “不完全な死”では
やはり意味がない。
 
ローゼンクランツ どういう意味だ?  
シドニー わからんのか? あの男は
この魔都を受け継ぐに相応しい。
 
  “魔”を受け継ぐすべての条件を
兼ね備えている。
 
ローゼンクランツ あんな軟弱な精神の持ち主がか?  
  青二才のようにくだらない正義感に
ふりまわされているヤツだぞ!
 
シドニー それがいいんだよ。
“魔”を悪用したりしない。
 
シドニー 貴様のような
くだらん輩と違ってな。
 
  シドニー:嗤う  
  ローゼンクランツ:拳をつくってシドニーを殴り倒す  
  シドニー:あおむけに倒れたまま、上半身を起こし  
シドニー …ヤツに負けた腹いせに
このオレをいたぶるつもりか?
 
シドニー だが、貴様はオレに『かなわない』よ。  
  シドニー:力をとばす  
  ローゼンクランツ:動じず  
ローゼンクランツ オレにはアンタの力は通用せンよ!
観念するンだな…。
 
 
キルティア神殿 − [理性の部屋]
  アシュレイ:扉の陰に立っていたローゼンクランツに、後ろから剣の柄で殴られ倒される 2-151
  シドニー:部屋の奥の方で四つん這いに倒れている  
ローゼンクランツ どーよ、この有り様!  
  ローゼンクランツ:アシュレイを足蹴にし、唾を吐きかけ、シドニーに近づく  
ローゼンクランツ なんだって、あのヤローが
“後継者”なンだ?
 
  ローゼンクランツ:シドニーの前に立ち  
ローゼンクランツ もうオレしか
いないンだぜ。
 
ローゼンクランツ ハーディンは死んだ。
あのジジイももうすぐくたばる。
 
  そしたら、シドニー、アンタも
消えていなくなっちまうンだぜ?
 
ローゼンクランツ この街を法王庁の馬鹿どもに
くれてやるつもりか?
 
  違うだろ?
そんなためにこれまでオレたちは
苦労してきたわけじゃないはずだ。
 
ローゼンクランツ そうだろう、シドニー?  
  オレに任せろ。
オレが立派におまえの
意志を継いでやる。
 
ローゼンクランツ さあ、儀式を!
オレを後継者に指名するンだ!!
 
  シドニー:四つん這いのまま  
シドニー 貴様のような下衆は…
地べたを這いまわっているのが
お似合いだ…。
 
  ローゼンクランツ:シドニーの右腕を斬り落とす  
ローゼンクランツ さすがの不死者でも切断された腕を
くっつけることはできンだろ?
 
  アッハッハッハ。  
  シドニー:動じずゆっくりと立ち上がり、腕を拾う  
ローゼンクランツ …な、…何故だ?  
  シドニー:斬り落とされた腕を持ち上げ  
シドニー オレの四肢は
神に捧げたのさ。
 
  シドニー:腕をはめ直し、元通り動かせることを示す  
シドニー …おまえの顔は見飽きた。  
  ローゼンクランツ:身構え  
ローゼンクランツ …無駄だ。
アンタの能力はオレには通じンよ。
 
  ローゼンクランツ:右手の剣に視線を移す
持っているのは剣ではなくシドニーの腕
 
  ローゼンクランツ:思わず投げ捨てるが、それはシドニーの腕ではなくやはり剣だった  
ローゼンクランツ あ……!?  
  シドニー:ローゼンクランツの真後ろに立っている  
シドニー ここがレアモンデだということを
忘れるなよ、ローゼンクランツ。
 
  ローゼンクランツ:振り返りシドニーとの間合いをとりながらゆっくり移動  
ローゼンクランツ オ、オレを騙していたのかッ?  
シドニー 騙した?
人聞きの悪いことを言うな。
 
シドニー オレの能力が効かないと
おまえが勝手に思いこんで
いただけじゃないか。
 
  アシュレイ:起きあがる  
シドニー 大丈夫だ、ローゼンクランツ。
オレはおまえを殺さない。
 
  ローゼンクランツ:丁度カーリー像の下にくる
カーリー像が動き出す
カーリー:手にしている武器でローゼンクランツを斬る
2-152
  ローゼンクランツ:塵となって消える
カーリー:シドニーとアシュレイの間に立ちふさがる
 
  シドニー:両腕を広げ  
シドニー この街を貴様にやろう!
すべての力を貴様に託そう!!
 
  だから、早く来いッ!
この高みまで!
 
  もうすぐだ!
おまえなら、すぐ来れるッ!
 
アシュレイ そんなものはいらんッ!
メルローズはどこだ!
 
シドニー 失った妻子を助けることが
できるかもしれんぞッ!!
 
  シドニー:大聖堂方向へ足を進めながら  
シドニー 会ったら謝るんだな!
かつての過ちをッ!!
 
  シドニー:退場  
  【カーリーと戦闘】 2-151
  【倒す=戦闘終了】 2-20