1章 イグーロス城(骸旅団襲撃後)

(ワールドマップから)
event イグーロス城(ベオルブ邸内)
  寝台に臥せっているダイスダーグ、横に立つラムザ
少し離れてディリータ、アルガス、アルマが立っている
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  ダイスダーグ卿
「敵のアジトを落としたそうだな…。
 よくやった…。
「あとは、ザルバッグに任せて
 ゆっくりと休むがいい…。
 ご苦労だったな…。
 
  ダイスダーグ:顔をラムザの方に向け  
  ダイスダーグ卿
「心配するな…。
 たいした傷ではない…。
 
  剣士ラムザ
「兄さん、ティータは…、
 ティータはどうなるんですか…?
 
  アルマ:一歩前へ身を乗り出す
ダイスダーグ:顔を正面に戻す
 
  ダイスダーグ卿
「…やつらの本拠地を発見次第、
 ザルバッグが総攻撃をかける。
 
  ディリータ:一歩前へ身を乗り出す  
  剣士ラムザ
「そ、そんな…!!
 
 
  ダイスダーグ卿
「骸旅団はもうガタガタだ。
 逃げている者も数十人しかいない。
「頭目のウィーグラフは未だに
 捕らえていないが、
 それも時間の問題だろう…。
 
  剣士ラムザ
「ティータを……
 ティータを見殺しにするんですか?
 
  ダイスダーグ:再び顔をラムザの方に向ける  
  ダイスダーグ卿
「心配するな。
 手は打ってある。
「ティータの身柄を取り戻すまでは
 総攻撃などはせん。
 絶対にな…。
「実の妹のように想っているティータを
 見殺しになどするものか…。
 
 
 
(引き続き)
event イグーロス城(ベオルブ邸前)  →記録:怒りのディリータ
  剣士ラムザ
「待てよ、ディリータ。
 どこへ行こうっていうんだ。
「とにかく、落ちつけよ!
 
 
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  剣士ディリータ
「落ちつけだと?
 落ちついていられるものかッ!
 
  ラムザ:外に出ていこうとするディリータを制止する  
  剣士ラムザ
「どこにいるかもわからないんだ!
 あてもなく捜したって意味がないよ!
 
  ディリータ:ラムザの胸ぐらを掴む  
  剣士ディリータ
「意味がないだと!?
 たった一人の妹なんだぞ!!
 
  剣士ラムザ
「に、兄さんも…
 言っていたじゃないか……。
「ティータを見殺しには…しないって…
 と…に…かく…今……動いても……
 く、苦しいよ……。
 
  ディリータ:ラムザを放す
ラムザ:しりもちをつき、せきこむ
 
  剣士ディリータ
「すまない、ラムザ。
 大丈夫か…?
 
  剣士ラムザ
「あ、ああ…。
 ゴホッ、ゴホッ…。
 
  アルガス:登場  
  剣士アルガス
「オレは“絶対”なんて言葉を
 “絶対”に信じないけどな。
 
  剣士ラムザ
「兄さんが嘘をついているとでも?
 
 
  剣士アルガス
「ああ、オレだったら、平民の娘を
 助けるなんてことはしないな。
 
  剣士ディリータ
「なんだと…!
 
 
  剣士アルガス
「おまえたち平民のために
 兵など動かさんと言っているんだ!!
 
  剣士ディリータ
「き、貴様ッ!!
 
 
  ディリータ:アルガスを殴り倒す
ラムザ:ディリータを止める
 
  剣士ラムザ
「よせッ! ディリータ!
 
 
  剣士ディリータ
「離せッ! 畜生ッ、離せッ!!
 
 
  アルガス:口元をぬぐいつつ  
  剣士アルガス
「フン、やっぱり平民は所詮、平民だ。
 貴族になれやしないッ!
「ディリータ、おまえは
 ここにいちゃいけないヤツなんだよ!
 わかるか、この野郎ッ!
 
  剣士ディリータ
「言わせておけばッ!!!
 
 
  剣士ラムザ
「やめろッ! ディリータ!
 アルガスもいい加減にしろッ!!
 
  アルガス:立ち上がり、両手を広げ  
  剣士アルガス
「ラムザ、目を覚ませ。
 そいつはオレたちとは違う。
「わかるだろ、ラムザ。
 オレたち貴族とコイツは一緒に
 暮らしていけないんだ。
 
  剣士ラムザ
「ばかな! ディリータは親友だ。
 兄弟みたいに暮らしてきたんだ!
 
  剣士アルガス
「だからこそ、目を覚ませ。
 友だちごっこはもうおしまいだ。
「きみは名高きベオルブ家の御曹司だ。
 貴族の中の貴族だ。
 コイツと一緒にいちゃいけない。
「少なくとも、きみの兄キたちは
 そう思っているはずだぜ!
 
 
  ディリータ:ラムザを振りほどく  
  剣士ディリータ
「おまえみたいな貴族ばかりじゃない!
 オレはラムザを信じる!
 
  ディリータ:ラムザを一瞥し、退場  
  ラムザ:ディリータを見送った後、アルガスの正面に立ち  
  剣士ラムザ
「僕の前から消えろ!
 二度と現れるなッ!!
 
  剣士アルガス
「つれない言葉だな。
 仲間じゃないか。
 
  ラムザ:一歩前へ詰めより  
  剣士ラムザ
「二度とは言わないぞ!
 さっさと行けッ!!
 
  アルガス:やれやれとポーズをとり、立ち去ろうとするが、途中で止まり振り返って  
  剣士アルガス
「やつらの本拠地はジークデン砦だ。
 きみの兄キに聞いたよ。
「もっとも、正面からは近づけないぜ。
 幾重もの警戒線が引かれているとさ。
 裏から攻めるしかないな。
「ま、せいぜい、頑張ってくれよ。
 甘ったれた御曹司さん。
 
 
  ラムザ:一歩前へ踏み出し  
  剣士ラムザ
「失せろッ!!
 
 
  アルガス:やれやれと大仰なポーズをとり、退場