(ワールドマップから) | ||
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ダイスダーグの前に、ラムザ、ディリータ、アルガスが並んで立っている | 70/2-02 | |
ダイスダーグ卿 「…いったい、どういうことだ? 何故、ゼクラス砂漠へ行ったのだ? |
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剣士ラムザ 「…………。 |
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ダイスダーグ卿 「黙っていたのではわからん。 説明しろと言っている…。 |
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剣士ディリータ 「自分がラムザを 無理矢理、誘いました。 |
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ダイスダーグ卿 「そうなのか、ラムザ? ディリータのせいなのか? |
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剣士ラムザ 「…いえ、自分の意志です。 ディリータのせいじゃありません。 |
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剣士ディリータ 「いいえ、ラムザはウソを 言っています。悪いのは… |
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剣士ラムザ 「僕をかばわなくていい。 命令違反をしたのは僕の意志だ! |
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ダイスダーグ卿 「…皆が勝手気ままに振る舞うとしたら 何のために“法”が存在するのだ? 「我々ベオルブ家の人間は “法”を順守する尊さを 騎士の規範として示さねばならぬ。 「ベオルブの名を汚すつもりかッ? |
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剣士ラムザ 「……すみません、兄さん。 |
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男の声 「もう、よいではないか、 ダイスダーグ。 |
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庭に面した扉が開き、ラーグ公登場 ラムザ、ディリータ:跪く アルガス:二人の行動を見てあわてて跪く |
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身なりのよい男 「侯爵を救出した功績は大きい。 そう目くじらを立てなくともよい。 「功をあせる若い戦士たちの気持ちも わかるというもの。 かつては、我らもそうであった。 |
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ダイスダーグ卿 「…甘やかされては他の者たちに対して けじめがつきませぬぞ、ラーグ閣下。 |
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ラーグ公 「そなたがダイスダーグの弟か。 …楽にしてよいぞ。 |
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ラムザ:起立する | ||
「なるほど、亡きバルバネス将軍に そっくりだな…。 よい、面構えだ。 「そのありあまる若さと力は 城の警護だけで補えるものでも あるまい……。 |
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ラーグ公:ダイスダーグに視線を向ける ダイスダーグ:目を閉じ少しうつむいて |
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ダイスダーグ卿 「…骸旅団せん滅作戦も大詰めだ。 おまえたちの参加を許そう。 「いくつかの盗賊どものアジトを 一斉に襲撃する。 そのひとつをおまえたちに任そう。 |
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剣士ラムザ 「…はい。 |
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ラムザたち:一礼し、退場 | ||
ラーグ公:窓際に立ち庭を眺める | ||
ダイスダーグ卿 「申し訳ありませぬ。 |
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ラーグ公 「気にするな、ダイスダーグ。 「所詮、ギュスタヴも その程度の男だったということだ。 「侯爵誘拐がガリオンヌ領で 行われた時点で、計画変更は 避けようがなかったのだ…。 「それに侯爵の命を助けたのは事実。 こちらの要求に対して侯爵側も 妥協しないわけにはいくまい。 「結果として、貴公の弟君の行動は 我々を有利な立場にしてくれた…。 |
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ダイスダーグ卿 「国王の命もあとわずか…。 事を急がねば…。 |
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ラーグ公 「ああ、期待しているとも。 我が友よ…。 |