1章 貿易都市ドーター

(ワールドマップから)
battle 貿易都市ドーター(ドーターのスラム街)
  剣士らしき男
「…知らないって言ってるだろ!
 
59/2-12
  騎士らしき男(ウィーグラフ):逃げようとする剣士を引きとめ  
  騎士らしき男
「ウソを言うなッ! おまえたちが
 やったことはわかっているんだ!
「…ギュスタヴはどこだ?
 どこにいる…?
 
 
  剣士らしき男
「し、知らない……。
 
 
  騎士らしき男
「侯爵はどこだ?
 どこに隠したんだ……?
「言えッ!!
 
 
 
  ウィーグラフ:相手の胸ぐらをつかむ
雨が降り始める
剣士らしき男(骸旅団剣士):逃れようとするが尻餅をつきそのまま後ろ手にへたりこむ
ウィーグラフ:剣を抜き剣先を相手の眼前に突きつける
 
  騎士らしき男
「これが最後だ……。
 どこだ?
 
  剣士らしき男
「さ、砂漠だ……。
 
 
  ウィーグラフ:剣を収める  
  騎士らしき男
「そうか、“砂ネズミの穴ぐら”か…。
 
 
  剣士ラムザ
「待てッ!!
 
 
  ウィーグラフ:声のした方を向く  
  騎士らしき男
「チッ、北天騎士団か。
 
 
  ウィーグラフ:退場  
  ラムザたち:登場  
  剣士アルガス
「どうやら、ドーターまで来た甲斐が
 あったようだな。
 
  剣士ディリータ
「あの男は、たしか……?
 
 
  剣士ラムザ
「知っているのか、ディリータ。
 
 
  剣士ディリータ
「五十年戦争の終わり際に
 イグーロスで見たことがある……?
 
  敵:登場  
  剣士ラムザ
「戦わないわけにはいかないようだな。
 行くぞッ!!
 
【勝利条件:すべての敵を倒せ!】 7/1-28
ディリータAT  
  剣士ディリータ
「そうだ、思い出した!
 あの騎士の名はウィーグラフだ。
「平民の中から募った義勇兵の集団、
 “骸騎士団”の団長ウィーグラフだ。
 
 
  剣士アルガス
「なにッ? …てことは、あいつが?
 
 
  剣士ディリータ
「そう。“骸旅団”の親玉さ。
 
 
すべての敵を倒す  
【戦闘終了】 43/1-13
 
(引き続き)
event 貿易都市ドーター(室内)  →記録:ギュスタヴを追え!
  骸旅団剣士:後ろ手に縄を縛られ座っている
アルガス:尋問している
ラムザ、ディリータ:後方で静観
57/1-40
  剣士アルガス
「…おまえたちが骸旅団だってのは
 わかっているんだ。
「侯爵様はどこだ?
 どこに監禁されているんだ?
 言えッ!!
 
  骸旅団剣士:沈黙  
  剣士アルガス
「さっきまで、おまえたちのボス、
ウィーグラフがいただろ?
「ヤツはどこへ行ったんだッ!?
 
 
 
  骸旅団剣士:沈黙  
  剣士アルガス
「こ、この野郎ッ!
 なんとか言ったらどうだ!!
 
  アルガス:骸旅団剣士を蹴倒し髪を掴み上げる  
  剣士ラムザ
「よせッ! アルガス!
 
 
  剣士アルガス
「チッ。
 
 
  アルガス:手を離す  
  剣士アルガス
「…いいか、よく聞け。
 
「まもなく、おまえら骸旅団を皆殺しに
 するために、北天騎士団を中心とした
 大規模な作戦が実行される…。
「そうだ、おまえたちは死ぬんだ。
 一人残らず地獄へ落ちるのさ。
 盗賊にふさわしい末路だな。
「だが、おまえは幸せだ。
 ウィーグラフの行く先を教えれば
 命だけは助かるぞ。どうだ?
 
  骸旅団剣士
「…オレは知らん。
 
 
  アルガス:再度蹴倒す
骸旅団剣士:床にあおむけに倒れる
 
  剣士アルガス
「言葉遣いに気をつけろよ、この野郎!
 盗賊が貴族にタメ口聞くんじゃねぇ!
 
  骸旅団剣士
「…オレたちは…盗賊なんかじゃない。
 
 
  剣士アルガス
「なんだとぉ!
 
 
  骸旅団剣士
「…貴様たち貴族はいつもそうだ。
 オレたちを人間とは思ってない…。
「五十年戦争で…、この国のために…
 命を賭けて戦ったオレたちを…
 用済みになると切り捨てた……。
「オレたちと貴様ら貴族に
 どんな違いがあるというんだ…?
 生まれ? 家柄? 身分って何だ…?
 
  剣士アルガス
「誘拐の上、身代金まで要求する
 おまえらが何を偉そうに言うッ!!
 
  骸旅団剣士
「……侯爵誘拐は……間違いだ……。
 ウィーグラフ様の計画じゃない……。
 
  剣士アルガス
「!?
 
 
  骸旅団剣士
「我々は金目当てで…要人誘拐など…
 絶対にしない……。
 
  剣士ラムザ
「じゃあ、誰なんだ?
 誰がエルムドア侯を誘拐したんだ?
 
  骸旅団剣士
「…………。
 
 
  剣士アルガス
「言え! おまえたちじゃないとしたら
 いったいどこのどいつなんだッ?
 
  骸旅団剣士
「…ギュスタヴだ。
 
 
  剣士アルガス
「ギュスタヴ?
 誰だ、そいつは?
 
  剣士ディリータ
「ギュスタヴ・マルゲリフ…。
 “骸騎士団”の副団長だ。
 
  剣士アルガス
「やっぱり、おまえたち骸旅団の
 仕業じゃねぇかッ!
 
  骸旅団剣士:上半身を起こし  
  骸旅団剣士
「ち、違う。我々骸旅団は
 貴様たちを倒すために戦っている!
「我々は平等な世界を築くために
 戦っている誇り高き勇者だ…。
 ギュスタヴとは違う!!
 
  アルガス:再々度蹴倒す  
  剣士アルガス
「何が誇り高き勇者だ?
 このゲス野郎めッ!!
 
  剣士ラムザ
「いい加減にしないか、アルガスッ!
 
 
  アルガス:ラムザの方に顔を向け、しばし後、再び骸旅団剣士の方に向き直る  
  剣士アルガス
「で、そのギュスタヴとやらはどこだ?
 
 
  骸旅団剣士
「…す、“砂ネズミの穴ぐら”だ…。
 
 
  剣士アルガス
「砂ネズミ〜ぃ?
 
 
  剣士ディリータ
「余所から来たアルガスには
 わからないと思うが…
「“砂ネズミ”はこのドーターの
 北に広がるゼクラス砂漠にのみ
 生息するネズミのことだ。
 
  剣士アルガス
「!?
 
 
  剣士ラムザ
「ドーターとゼクラス砂漠の間に
 集落なんかあったか?
 
  剣士ディリータ
「今はないが、以前、砂漠の民の
 集落だった場所ならある……。
 
  剣士ラムザ
「…ギュスタヴと侯爵はそこだな。
 
 
  剣士ディリータ
「ああ、おそらくな。
 
 
  剣士アルガス
「どういうことだ??
 
 
  剣士ラムザ
「“穴ぐら”はネズミの巣ってことさ。
 
 
  剣士アルガス
「!?