1章 フォボハム平原

(ワールドマップから)
event フォボハム平原(風車小屋内)  →記録:ひとつの石と小さな波紋
  ティータ:後ろ手に縛られている
ウィーグラフ、ゴラグロス、他数名がたむろしている
63/1-29
  騎士ウィーグラフ
「何故、娘を誘拐した?
 
 
  騎士ゴラグロス
「我々が逃げるためには
 人質を取らざるをえなかったんだ。
 
  騎士ウィーグラフ
「逃げるだけならば
 途中で解放することもできたはず。
「ゴラグロス、まさか、おまえまで…!
 
 
 
  騎士ゴラグロス
「ギュスタヴと一緒にするのか!
 
「よく考えてみろ、ウィーグラフ。
 我々骸騎士団は仲間の大半を失い、
 今も北天騎士団に包囲されている。
「この窮地を乗り切るためには
 またとない切り札となるぞ。
 この娘はベオルブ家の令嬢だからな!
 
  ゴラグロス:振り向いてティータを眺める  
  騎士ウィーグラフ
「逃げてどうする?
 いや、どこへ逃げようというのだ?
「この場から逃れようとも
 我々は奪われる側…。
 いいように利用されるだけだ!
「我々は我々の子供たちのために
 未来を築かねばならない。
 同じ苦しみを与えぬためにも!
「我々の投じた小石は
 小さな波紋しか起こせぬかもしれんが
 それは確実に大きな波となろう。
「たとえ、
 ここで朽ち果てようともな!
 
 
  ゴラグロス:あわててウィーグラフの方に向き直る  
  騎士ゴラグロス
「我々に“死ね”と命ずるのか?
 
 
  騎士ウィーグラフ
「ただでは死なぬ。
 一人でも多くの貴族を道連れに!
 
  騎士ゴラグロス
「バカな!
 犬死にするだけだ!!
 
  ウィーグラフ:首を横に振り  
  騎士ウィーグラフ
「いや、ジークデン砦には
 生き残った仲間がまだいるはずだ。
「合流すれば
 一矢報いることはできよう!
 
 
  ゴラグロス:うつむく  
  騎士ゴラグロス
「すでに、殺られているかも……。
 
 
  骸旅団戦士:登場、ウィーグラフに耳打ちする  
  騎士ウィーグラフ
「なんだとッ!
 ミルウーダが殺られたというのか!
「ミルウーダ……。
 
 
 
  ウィーグラフ:拳を震わせる  
  骸旅団戦士
「ミルウーダの命を奪った小隊が
 ここへ来るのも時間の問題です。
「ウィーグラフ様、ご指示を!
 
 
 
  騎士ウィーグラフ
「わかった。
 ここを撤退する!!
「聞いてのとおりだ、ゴラグロス。
 ジークデン砦へ向かうぞ。
 娘はここへ置いていけ!
 
  骸旅団見張りの声
「敵襲ッ!!
 北天騎士団のヤツラだーッ!!
 
  骸旅団戦士:退場  
  騎士ウィーグラフ
「チッ、早いなッ!!
 
「ここは私がくい止める!
 ゴラグロス、おまえは他の仲間と共に
 ジークデン砦を目指せ!!
 
  ウィーグラフ:退場  
  騎士ゴラグロス
「オレは逃げてやる……。
 死んでたまるか!
 
  ゴラグロス:ティータを見据える  
 
(ユニット編成をはさんで引き続き)
battle フォボハム平原(風車小屋)
  ウィーグラフ率いる骸旅団と対峙 11/2-03
  騎士ウィーグラフ
「おまえたちは、あの時の…。まさか、
 おまえたちがミルウーダを?
「おまえたち士官候補生たちが
 我が妹、ミルウーダを
 倒したというのか…!
 
  剣士ラムザ
「彼女はウィーグラフの妹だったのか?
 
 
  騎士ウィーグラフ
「…ならば、退くわけにはいくまい。
 妹の仇を討たせてもらおうかッ!!
 
【勝利条件:騎士ウィーグラフを倒せ!】  
ディリータAT
…………条件(1)
 
  剣士ディリータ
「ティータを、オレの妹のティータを
 返してくれッ!!
 
  騎士ウィーグラフ
「ティータ? あの娘のことか?
 ならば、おまえがベオルブ家の?
 
  剣士ラムザ
「彼はベオルブ家と関係ない!
 僕がベオルブの名を継ぐ者だッ!!
 
  騎士ウィーグラフ
「なるほど、ゴラグロスが間違えたか。
 だが、まったく無関係ではあるまい?
 
  剣士ラムザ
「ベオルブ家に関わる者ならば
 皆一緒と言いたいのか?
 
  騎士ウィーグラフ
「違うとでも?
 
「どちらにしても
 あの娘は解放するつもりだった。
 人質を取るつもりはない。
「だが、その前に、決着をつけよう!
 あの娘を返して欲しくば
 私を倒してからにするがいいッ!!
 
条件(1)をクリア
ウィーグラフAT
ウィーグラフHP=約75%以下
…………条件(2)
 
  剣士ラムザ
「剣を捨てろ、ウィーグラフ!
 これ以上の命の奪い合いは無駄だッ!
 
  騎士ウィーグラフ
「では、何故、妹を…、
 ミルウーダを殺したッ!
 
  剣士ラムザ
「命を奪おうと
 最初から考えていたわけじゃない!
「戦わなくても、
 他に方法があるんじゃないのかッ?
 話し合うことはできないのかッ?
 
  騎士ウィーグラフ
「やはり、おまえはわかっていない。
 我々が剣を棄てない理由を!
「話し合いに何が期待できる?
 おまえがそれを願ったとして、
 それを実現できるのかッ?
「できはしまい?
 よしんば、おまえがそうしたとしても
 おまえの兄たちは認めんよ!!
 
  剣士ラムザ
「兄さんたちだって
 争いをしたいわけじゃないッ!!
「ウィーグラフ、貴方さえ
 剣を棄ててくれれば兄さんたちだって
 話し合いに応じてくれるはずだッ!
 
  騎士ウィーグラフ
「ハッハッハッ!
 これは傑作だッ!
「おまえの兄たちが
 争いを起こしたくないだと?
 おまえはどこまで幸せなヤツなんだ!
 
条件(2)をクリア
ラムザAT
 
  剣士ラムザ
「兄さんたちが好んで戦いを
 しかけていると言いたいのかッ!!
 
  騎士ウィーグラフ
「青いな! 執政者の手なんぞ
 黒い血で汚れているもの!
「ダイスダーグに正義があるとでも?
 正義とはそれを語る者によって
 ころころと変わるものだ!
 
  剣士ラムザ
「兄さんを愚弄するのかッ!!
 
 
ウィーグラフHP=約25%以下  
  騎士ウィーグラフ
「クッ、手強いッ!!
 
「ミルウーダ、すまぬ!
 私はここで死ぬわけにはいかないッ!
 
 
  剣士ラムザ
「待てッ、ウィーグラフ!
 逃げるのかッ!!
 
  騎士ウィーグラフ
「エルムドア侯爵をギュスタヴに
 誘拐させたのは誰だと思う?
「それはおまえの兄、ダイスダーグだ!
 もちろん、聖騎士ザルバッグ殿も
 それを知っているだろうッ!!
 
  剣士ラムザ
「ばかなッ! 何故、兄さんが
 そんなことをしなければならないッ!
 
  騎士ウィーグラフ
「国王亡き後の覇権をめぐり
 二人の獅子が争おうとしている!
「一人は白獅子ラーグ公、
 もう一人は黒獅子ゴルターナ公。
 
「二人は誰が味方で誰が敵なのかを
 見極めようとしている。しかし、
 他人の頭の中を覗くのは難しい。
「ならば、いっそ亡き者にし
 その領地に息のかかった者を
 送り込めばいい!
「革命に疲れた愚かなギュスタヴは
 おまえの兄・ダイスダーグの甘言に
 つられて侯爵殿を誘拐した…!
 
  剣士ラムザ
「ウソだッ!! 誇り高きベオルブ家の
 人間がそんな卑怯な事をするものか!
 
  騎士ウィーグラフ
「自分の目と耳で確かめるがいい!
 さらばだ、ベオルブの名を継ぐ者よ!
 
  ウィーグラフたち:逃走  
  剣士ラムザ
「待てッ、ウィーグラフッ!!
 その言葉を訂正しろッ!!
 
【戦闘終了】 43/1-13
 
(引き続き)
event フォボハム平原(風車小屋内)
  扉の向こうから駆け足の音 68/1-41
  剣士ディリータ
「ティータ! どこだ、ティータ!!
 
 
  ディリータ、ラムザ:登場
ディリータ:周囲を見回す
 
  剣士ディリータ
「いない! どこにもいないッ!
 ティータ、どこだッ!!
 
  剣士ラムザ
「ウィーグラフめ、ウソだったのか!?
 
 
  剣士ラムザ
「ディリータ、ジークデン砦へ行こう!
 きっとティータはそこにいるはずだ。
 
  剣士ディリータ
「どうしてだ?
 どうして、こんなことになった?
「教えてくれ、ラムザ。
 どうして、ティータがこんな目に…。
 
 
  ディリータ:崩れ落ちる  
  剣士ラムザ
「ディリータ……。